このチームを見ていると、大物打者との複数年契約は正しい補強とは思えなくなってくる。
2012年と13年の打撃成績、下段、RCの下の%は、RCの増減率。えんじ色は規定打席到達

LAA-H


昨年、アルバート・プホルズをカーディナルスから10年2.54億ドルで獲得。1年目はアリーグの野球に戸惑ったか、なかなか本塁打が出なかったが最後は30本105打点と面目を保った。
今年は一塁からDHに回して守備の負担をなくした。大いに期待されたが、左足裏の筋肉断裂で7月28日にシーズンを終えてしまった。それまでの成績も満足いくものではなかった。

チームは今季、ライバルのテキサスからジョシュ・ハミルトンを5年1.25億ドルで獲得。活火山のように当たりだすと止まらない活躍が見られると期待されたが、一度も火を噴くことは無く、キャリア最低の成績に終わった。

結果論でいえばそういう補強をしなくても、スターは育ってきていた。マイク・トラウトがリーグ屈指の生産性の高い打撃を見せた。昨年もMVP候補となったが、今季はRCは実に145。パワーとスピードを兼ね備えた最高の打者となった。

トラウトを中心につながりの良い打線を組んでいたら、ペナントレースをあきらめる必要はなかったのではないかと思われる。



ケンドリック、アイバーとパワーのある打者も育っている。さらにヒューストンから来たシャックもアベレージヒッターとして頭角を現した。カルフーンも後半に目立つ活躍。

不良債権化しつつある大物に期待をかけるのは仕方がないが、既存戦力の活用もすべきだ。少なくとも屋上屋を重ねるような補強は、今年は不要だ。

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