投手陣も近年積極的に補強しているのだが、裏目に出ているエンゼルスである。
2012年と13年の投手成績 えんじ色は規定投球回数到達 下段、DIPSの下の%は、DIPSの増減率

LAA-P


規定投球回数に達した投手は4人から2人に減った。

これもライバル、テキサスから引き抜いたCJウィルソンは、ここ4年間ほぼ同じ水準の投球をしている。そこそこ安打は打たれるが、毎年33~34回先発し、25前後のQSを上げている。安定感は抜群。今年は打線の援護もあって17勝。

しかしジャレッド・ウィーバーは6回ほどローテに穴をあけた。先発、救援で使われるジェローム・ウィリアムスは規定投球回数に乗ったが、それほど精度感はなかった。
シアトルから来たバーガスは、調子が良ければ長い回を投げることはできたが、故障もあり今一つ。
ドジャースから来たジョー・ブラントンに至っては、負けまくっているのに7月22日までローテーション投手として起用。この間2勝13敗だった。

この球団は安易に他球団から投手を獲得してはローテに嵌めるという癖があるように思う。成功していない。



救援投手も二流だった。クローザーは昨年に続いてフリエリが務めたが、37セーブをしたものの、その多くは優勝争いから脱落した後に稼いだもの。前半戦は失点が多く、信頼感がなかった。

唯一安定感があるセットアッパーだったスコット・ダウンズはフラッグシップディールでアトランタに移った。

優勝候補の一角にはあるが、この球団は弱小化の道をたどっているのかもしれない。投手陣がしっかりしていないのを見ると、そんな印象を抱いてしまう。

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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1962年のパリーグ、救援投手陣

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