先発投手が5枚、きっちりと整備されていた。これに尽きる。
2012年と13年の投手成績 えんじ色は規定投球回数到達 下段、DIPSの下の%は、DIPSの増減率

OAK-P


プロ野球は、強いチームほど起用する選手数は少なくなる。今年のアスレチックの強さは、この表にも表れている。

規定投球回数に達したのは3人だが、150回以上投げたスターターが5人。併せて147回先発。シーズン通してほぼローテを維持できたことが大きかった。

バートロ・コロンは昨年東京での開幕シリーズで神業のような登板をしたが、今季はさらに冴えわたった。40歳とは驚異的だ。

それ以下の先発投手はすべて3年前にはいなかった。

若いグリフィンは生え抜きでメジャー2年目。13順目指名と目立たなかったが、マイナーで頭角を現した。四球が少ない。被本塁打はやたら多かったが、故障をせずに投げ切った。

パーカーもアリゾナから獲得して2年目の若手。さくねんとほぼ同じ活躍。

ミローンもワシントンから獲得して2年目。今季は5試合ほどローテに穴をあけたが、大崩れをしない投手だった。

ストライリーは生え抜き。彼も24順目と大穴的選手。27回登板し二ケタ勝利。

コロンを除いて、ダルビッシュや岩隈のようなものすごい投球をする投手はいない。しかしQS程度の登板をして救援投手につなぐレベルはしっかり維持しているのだ。



クローザーのバルフォアは四球が多く、安定感はイマイチなのだが、打たれても逆転されることは少ない。落ち着いた救援投手だ。

ドゥーリトル、オテロ、ブレビンズ、ネシェックなどしぶとい救援投手も揃っている。

コロンはメッツに移籍。エース格が不在となった。

しかしこの球団はあまり困らないのではないか。

とにかく埋もれた素材を安くで見つけてきて活用するのが非常にうまい。その能力はここ2年冴えわたっているように思える。来季も無名の選手を駆使して活躍するのではないか。

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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。1962年のパリーグ、救援投手陣

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