本塁打は良く出たが、それが勝利につながらなかった。
2012年と13年の打撃成績、下段、RCの下の%は、RCの増減率。えんじ色は規定打席到達
2010年に「確変」したバウティスタだが2012年は負傷で欠場、今年も故障がちで28本塁打に終わった。
しかしDHから一塁になったエンカーナシオンが依然好調。DHに回ったリンドも23本塁打、ラスムス、アレンシビアも20本超え。
本数はトータルでは減ったがリーグ4位の185本塁打を記録した。
しかしOPSは.729で9位。打率も.252で10位。本塁打は出ても打線のつながりが悪いために勝利につながらなかった。
先発投手陣の低迷もあって、しまらない打撃戦が多かったのだ。
リードオフマンのラジャイ・デービスやホセ・レイエスなどの故障も大きかった。本拠のロジャース・センターが人工芝であることも大きいかもしれない。
マイナー契約で再び入団した川崎の出番は今年も多そうではある。
強打で圧倒できるほどの打線ではない。かといってつなぐ野球の顔ぶれもいない。展望が見えにくい球団である。
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本塁打はリーグ4位。そこそこ四球も取れていて、盗塁もある。
とはいえ、東地区において「リーグ平均的な戦力」というのは、下位低迷を意味しますが。
問題は、ABがリーグ11位と低いこと。つまり打順が回らず、ビッグイニングを作れていない事を意味します。要するに「打線の繋がりが悪い」ことがデータ上からも分かる。
次の問題は、この表には出ていませんが、Defが-46.6でリーグ11番目ということ。つまり守備で投手陣の足を引っ張ったわけです。特に一塁手はエンカーナシオンが-11.7、DH兼任のリンドが-9.2とネックになっている。左翼メルキー・カブレラの-10.5も深刻です。
レギュラー内で守備面の大きな利得を生み出しているのが、中堅コルビー・ラスムスの12.9のみ。
このチームには「守備のうまい人」が1人しかいない。それも外野手です。
ブルージェイズの不振は、投手陣の不調によるものと言われがちですが、その投手陣を盛り立てるためには、早急に守備のいい内野手の補強が必要でしょう。
とはいえ、人工芝のこの球場には、守備で鳴らす選手はあまり来たがらないんですけどね。