RCのランキングが見たいと言うリクエストがあったので、ご紹介する。
RC(Runs Created)というのは安打、長打、四死球、盗塁、盗塁刺、犠打、犠飛、三振とオフェンス面のすべての数値を加えた総合指標。打点に相当する数値だ。
時代遅れだという意見もあるのだが、総合評価としては有効だろう。

RC-60


二度目の三冠王を取った1986年のバースが史上1位。打率が高い上に四球、安打も多い。2位はラビットボール時代の藤村富美男。3位は同じ年の小鶴誠。4位に松井秀喜。
意外なことに王貞治は73年の5位が最高だ。
高打率、高出塁率、長打、本塁打数の多さなどの条件が整わないと高い数値は出ないのだ。

60本塁打の昨年のバレンティンは16位。打率が比較的低いのと、本塁打以外の長打が17本しかないことなどが影響している。

34位のイチローは13本でランクイン。言わずと知れた210安打の年だ。

この表の中では王貞治が13回、ペタジーニ、小笠原道大が4回、山本浩二、松井秀喜、福留孝介が3回。王はやはり圧倒的ではある。

年別では2001年が6人、2002年が4人、1949、1950年、2003年が3人。試合数が多くなった21世紀以降とラビットボールの時代が多い。

RC27はざっくりいえば1試合当たりのRCである。
RC27の60傑も出しておこう。平均の数字なので打席数300以上に限る。

RC27-60




似たような顔ぶれが並ぶが、74年の王貞治が断トツ。158という空前の四球を選んだ年だ。ついで86年のバース。
バレンティンは15位だ。
この表には87年のボブ・ホーナーや74年のアルトマンなど打席数は少ないが、密度の高い活躍をした選手も含まれる。

この数字でも王貞治の13回が最多。ペタジーニが4回、松井秀喜、落合博満、山本浩二が3回入っている。


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