関西のスポーツ紙は阪神の4番はゴメスだ、と書いている。ただの一振りも日本でバットを振っていない選手を4番に据える予定とは、阪神も苦しいところだ。
マウロ・ゴメスのキャリアSTATS

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マウロ・ゴメスはドミニカの出身。2003年にテキサス・レンジャーズに入団したが、出世は遅く、ルーキーリーグに3年、Aクラスにも3年。2007年頃から長打が増えて注目され、2012年にボストンに移ってからMLBに昇格した。
ドミニカ出身としては珍しいことに高校を卒業していることもあって28歳と遅咲きのMLBデビュー。同国人のデビッド・オルティーズに可愛がられたと言う。
しかし昨年のトロントでは昇格なし。

阪神は2012年の時点から注目していたようだ。

NPBのセリーグで成功する外国人選手は、マイナーで①高打率、②中距離打者、③三振が少ない ④四球が多い ⑤守備が標準以上
と言うところだと思う。MLBでの実績は、レギュラーでなければそれほど関係ない。

最近の阪神の外国人選手のマイナーでの成績の比較。

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マートンは①から④のすべての面で傑出していた。オリックスに行ってから成功したバルディリスも優秀だった。
ゴメスはブラゼルに近いタイプだろう。

ただケビン・メンチのように歴としたMLB選手でも失敗することがある。
出たとこ勝負の部分はある。

守備面ではゴメスは一塁、三塁を守るが、三塁はメジャー9試合で4失策、マイナー89試合で35失策している。期待できないのではないか。

ブラゼルのように荒っぽい打者でも成績を残すこともある。一番重要なのは順応性ではあろう。
オルティーズに「マイ・ボーイ」といわれたという逸話からすれば、性格的には「いい奴」かも知れない。

当たりはずれを注目したい。


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