アリーグの選手だったので見る機会が多く、親近感のある選手だ。
同姓同名(ミドルネームは違う)のオールスター外野手がいるが、あちらは白人、こちらは黒人。スターウォーズの司令官みたいな雰囲気があった。

キャリアSTATS

Frank Thomas2014


89年のホワイトソックス1順目。全体7位。チャック・ノブロック、ジョン・オルルード、ジェフ・バグウェルらが同期。

大きな体、才能はひときわ目立っていて2年目にはMLB昇格、翌年にはレギュラーとなりシルバー・スラッガー賞を獲得。

以後、絶対的な中心選手として君臨した。

STATSからわかることは、ものすごい選球眼の持ち主だということだ。その「眼」はマイナー時代から。持って生まれたものだったのだろう。

タイトルには縁はなかったが、出塁率、OPSなどの数字ではリーグトップクラス。
「マネーボール」の前の時代だったが、最も価値の高い選手と言われた。
93,94年と連続MVP。
95年には当時としては破格の年俸715万ドルを得た。

98年に右足を疲労骨折してから成績が下落。一時は持ち直したが、2001年以降は平凡な成績となり不良債権化した。「横柄だ」という評判もたっていた。

このため契約満了時の2006年には50万ドルと言う低年俸でオークランド・アスレチックスに移籍。ビリー・ビーンGMにとっては、「ほしかったビンテージもの」を破格の値段で得た気持だっただろう。

オークランドでは39本塁打114打点と復活。オフにはトロント・ブルージェイズと2年契約1800万ドルで契約。2年目の2008年の1250万ドルは生涯最高年俸だった。

力が衰えた時期から、よくBSで見たが、フランク・トーマスはいつも上機嫌で打席に立っていた。大きな体で悠揚迫らず打席に立つ姿は、風格があった。

薬物と無縁のオーガニックな打者。実績からいっても1年目の選出は当然だ。
エリートとしてデビューして、期待通りの成績を上げる。ありそうでなかなかないことだと思う。

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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 杉浦忠は、先発、救援と2度の投手人生を歩んでいた!

Classic Stats



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