成人の日にアップするつもりだった「20年前の…」。MLBも作っていた。1日遅れだが、紹介する。
この年のMLBは、4月に始まって8月12日に途切れてしまっている。経営者側のサラリーキャップ導入に反対した選手会がストライキを行ったのだ。
結局、ストライキは翌年4月2日まで行われたために、ワールドシリーズもなかった。
このストは、アメリカ国民の理解をあまり得ることができなかった。すでに数百万ドルを得ていたメジャーリーガーが、さらなる大金を求めて起こしたと考えられていたからだ。

経営者側はマイナーリーガーをMLBに昇格させ、95年のキャンプに参加させたが、このとき昇格させられた選手は「スト破りの裏切者」として選手会に加入できなかった。
その顔ぶれにはラミちゃんこと、アレックス・ラミレスの名前もある。彼がNPBに移籍するのは2001年のことだが、このときに出世のタイミングを逸したのかもしれない。

アメリカン・リーグ ペナントレースとタイトルホルダー

1994-AL


この時期はミルウォーキー・ブリュワーズがアリーグ中地区にいる。デトロイト・タイガースは東地区だ。またタンパベイ・デビルレイズはまだない。隔世の感がある。

今年殿堂入りが決まったフランク・トーマスがMVP。ケン・グリフィJrが初の本塁打王。
172cmのカービー・パケットが打点王。
イチローがMLBに移ったときによく比較されたケニー・ロフトンが5年連続盗塁王の3年目。
防御率1位のスティーブ・オンティベロスと言えば、西武の外国人打者と同姓同名だがもちろん別人。
ランディ・ジョンソンが三振王。4年連続の3年目だ。

当時のシアトル・マリナーズは打のグリフィJr、投のランディ・ジョンソンと言うスターがいた。

マリナーズのマイナーにいたアレックス・ロドリゲスはこの年の7月8日、ボストン・レッドソックス戦に9番遊撃で初出場している。

打率、防御率のベスト10とシルバースラッガー(SS)賞

1994-AL-Rk




懐かしや、ポール・オニールが首位打者。

私たちがMLBを見始めた頃の若手スターだったポール・モリターの名前もある。彼は37歳。フリオ・フランコはロッテで2度にわたって活躍した。

投手ではロジャー・クレメンスが2位にいる。

SS、遊撃はまだカル・リプケンの指定席だった。

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