早熟の投手は20歳ですでにスターダムに駆け上がっているケースもある。
NPBの大投手たちの20歳の成績

20-NPB-Pitch


沢村栄治は20歳のシーズンが職業野球ではピークとなった。5月1日の大阪戦で2度目のノーヒットノーランを記録。春の24勝はキャリアハイ。しかし翌年には応召される。

金田正一はプロ入り3年目。すでに300回を投げて圧倒的な力を示していた。しかし135四球が表すように荒れ球でもあった。

稲尾は2年目。シーズン20連勝、後の田中将大が破るまでのNPB記録を打ち立て35勝。MVPに輝いている。恐ろしい二十歳だった。



尾崎行雄は3年目、2度目の20勝。最多奪三振を記録している。すでにエースである。

江夏豊は20歳の年に401奪三振のNPB記録を作っている。キャリアハイの25勝。2年目だが圧倒的な力だった。

堀内恒夫は江夏より1学年上だが早生まれ。3年目のシーズン。1年目で「悪太郎」の異名をとり16勝したが、2年目は12勝とやや落ち込み、3年目のこの年復活した。

江川は法政大学2年目。優勝はできなかったが春に最多勝。

斎藤雅樹は2年目、先発と救援両方で使われリーグ最多の4完封をしながら7セーブを挙げている。

野茂英雄は新日鉄堺で頭角を現し、ソウル五輪では銀メダルを獲得している。

松坂大輔は荒れ球ながらもローテーションを維持。

ダルビッシュは初めて規定投球回数に達し防御率7位になった。

田中将大は19歳で11勝したが、この年は9勝。ややへこんでいる。
ライバルと言われた斎藤祐樹は、早稲田の2年生。シーズンで10勝3敗。単純な比較はできないが、田中より勝ち星を挙げていることになる。
この頃の斎藤は素晴らしいスライダーを投げていたのを覚えている。

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