0:15過ぎ、NHKがニュース速報で報じた。25日(米24日)の期限を待たずに、田中将大の移籍先が決まった。
本命視されたヤンキース。年俸は7年1.55億ドル。
面白くないと言えば面白くない結論ではあったが、田中ならずともNYYは魅力的ではあっただろう。
契約には4年後に行使できるオプトアウト条項が含まれる。
1年平均で2200万ドル。MLBで68勝を挙げた黒田博樹の1600万ドルよりも上。ヤンキース投手陣では、CCサバシアの2300万ドルに次ぐ。
この契約はMLBでは5番目にランクされる。

現在のNYYの投手陣(アクティブロースター)に田中を加えてみる。

NYY-2014Mar




先発のペティット、クローザーのマリアノ・リベラが引退する中で、めぼしい補強はマット・ソーントンだけ。
贅沢税の問題もあっただろうが、田中将大に対して強い執心があったと考えられる。

CCサバシア、黒田、イヴァン・ノヴァ、マイケル・ピネダ、フェルプスらに伍して田中は先発ローテーションを争うことになろう。すでに3番手の評価は得ているのではないか。

アレックス・ロドリゲスに支払うべき2500万ドルが浮いたことで、田中獲得への最後の障害は無くなったのだろう。

楽しみではあるが、同時に不安も残る。昨年、3400球も投げた田中が今季もローテを全うすることができるのか。
投げることさえできれば、水準以上の成績を上げるのは間違いないだろうが、偏に2013年の「無理」の影響が心配だ。

ヤンキースで成功をおさめた日本人先発投手は黒田博樹のみ。伊良部秀輝、井川慶の轍を踏むことなく、田中は順調に滑り出すことができるのだろうか。

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