15時ちょうど。緊張した表情で会見に臨んだ。
本日はこのような場を設けていただいた楽天イーグルスに感謝したい。NYYと基本合意したことをご報告する。
入団以来7年間、楽天イーグルスに本当にお世話になった。応援してくださったファンにもお礼したい。

しっかりと決まったということでほっとしている。
連絡は昨日、電話で代理人から聞いた。楽天星野監督にも電話で昨夜報告した。
星野監督からは「コンディションだけ気をつけて頑張ってほしい」と言われた。
チームメイトのみんなからもおめでとうと言われた。

ヤンキースには最大限に評価していただいたし、名門チームだし、いろんなものを感じながら、今までと違ったものを感じながらプレーすることができるのではないか。


(金額、評価についてはどうか?)

いろんな話はしたが、評価がどうということは話していない。
GM、監督との話の内容は言えない。

松井秀喜からのビデオメッセージは無かった、電話もない。話もしていない。


(ヤンキースは田中が入門した2007年から注目していたと言うが)

ルーキーの時から見てくれたのは大変光栄だ。

新人だからいろいろなことを経験しなければいけないと思うが、野球をやるのは初めてではないので、これまで培ってきたものを発揮したい。

やるからには世界一を目指したい。いつものピッチングをむこうでもやるだけだ。
目標は世界一。
MLBに向けての調整は特にないが、向こうの公式球で練習しているがわかる範囲でやっている。

入団時にはこうなるとは全く想像していなかった。自分は日本で終わると言っていたので。

思い出はたくさんあるが、いい思い出は日本一。何も知らない高卒の人間がこの世界に飛び込んで、1軍のマウンドで投げさせてもらった。
良い経験をいっぱいさせてもらった。

ただ大リーグに行っただけでなく、上に行かないといけない。もっとすごい投手を目標にしたい。

仙台を離れるが、テレビ、新聞を通して「田中頑張っているな」と言ってもらえるよう頑張っていきたい。

球団が決まっていよいよだなという思いはある。
今までと全然違う思いでプレーすることになるが自分らしさを失いたくない。
自分のスタイルを打ち出してから、臨機応変に適応したい。

見たことない世界に行くわけなので、野球人としてこれまでと違った刺激を受けるので、成長することができればと思う。
不安はないわけではないがまずはしっかりと対応していきたい。
MLBで楽しみにしているのはヤンキースタジアムのマウンドに立つ事。

ただ行っただけでは面白くないし、その気もない。チームの勝利に貢献できればいいと思う。


(MLBのイメージについてAJなどと話したか)

AJやマギーともそんな話はしていない。勝手なイメージだがこっちでは失投しても安打で終わっていた部分が長打、本塁打になるような。自分の感覚とは違う部分が出てくると思う。

(中4日については)

その分、球数を管理されるし、失敗もしながらうまく自分で適応して生きればと思う。
ボールの感触は向こうの気候で違うので、向こうでやりながら慣れる。気にしない。

英語はしゃべれないっす。すいません。
ファンの方々に受け入れていただけるように、プレーで信頼を勝ち取るしかない。

ニューヨークへのあこがれは全然ない。メジャーで一番と言ってよいほど歴史がある名門チーム。野球人生の中でそういった環境でプレーしたことないので、違ったところでやってみるのもありかな。

斎藤隆、ダルビッシュからはMLBの話を聞いた。
ダルからは球団の特長を聞いた。斎藤からのアドバイスは具体的に言えない。


(報道ステーションから MLBでの第一球は?)

プロ1年目にもこの質問があったが、またこの質問を受けるとは思わなかった。ストレートじゃないかと思うが。
(奥さんは)僕の意見を尊重している。(彼女は)ニューヨークについては何も知らない。


NYYの街の印象は?

高校時代に遠征に行っただけ。そのとき曇っていたので、どんよりとした街という印象。イメージ内。NYがどういうところか調べるところから始めたい。

(めざましTVから 日本から持っていきたいものは?)

モモクロのライブのDVDですかね。三宅さんによろしく言ってほしい。

ニューヨークに決まった経緯は一切言えません。すいません。




緊張した面持ちだったのは、ポスティングに際して寄付行為を口にしたことをMLB側からとがめられたことがあったのだろう。言葉を選んでいる感じだった。

自分から切り出した話はわずかで、あとはインタビューに答えたのみ。
田中自身がまとまった形でステートメントを出すべきではないかと思った。
出身地や学校、フランチャイズに対してしっかり感謝の言葉を述べ、トッププレイヤーとして、日米の野球の振興や野球を通じた交流などについても話すべきだ。
アメリカでは恐らく、そういうコメントをすると思うが。
MLBの選手は、年齢がいくつであれ、エスタブリッシュメントであり、社会貢献をすべき存在だとされる。田中にはそうした「大人」の対応を身に着けてほしいと思った。

公式サイトでは松井秀喜からヤンキースでプレーする意義などを映像と電話で田中に話したと書いていたが、田中はこれをきっぱりと否定した。

「第一球に何を投げるか?」は、テレビが聞きたがる質問の一つだが、何の意味もない。
今のメディアに大きな期待はしていないが、わずか数十秒しかない割り当て時間に聞く質問がこれか、という感じだ。
選手から馬鹿にされていることは認識すべきだろう。

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