これも「NPB改革を総括する」のスピンアウト的な企画。主要な大学野球リーグの優勝回数を比較してみる。NPBのリーグ再編構想の参考になると思う。
まず、なんといっても東京六大学。NPBの1軍の試合に1試合でも出た選手は約6000人いるが、そのうちの586人はこのリーグの出身。

168シーズンで、法政大の44回が最多だが、早稲田が1差。明治、慶應も競っている。この4強が割拠しているのだ。長嶋茂雄を生んだ立教大学は12回。東大は6大学になってからは優勝していない。
東都大学野球連盟。461人のプロ野球選手を輩出している。
このリーグは入れ替え制がある。1部での優勝回数。

このリーグは、多くの強豪が入り乱れている。最多優勝は専修大だが、20回以上優勝した大学が5つもある。
2部に落ちている日大、東洋大なども強い時期があった。また、3部の学習院大は1958年に1部で中央大、日大との巴戦の決定戦を勝って優勝している。
優勝回数2位の駒澤大は昨年秋の入れ替え戦に出場している。
首都大学も入れ替え制がある。

このリーグは極端な寡占状態だ。東海大の一人勝ちだ。
そもそも、このリーグは東都大学連盟に所属していた東海大が呼び掛けて設立している。
東海大と日体大を除くとあとは「弱小」の扱いだ。
2部の下位にいる明治学院大は、プロ野球選手は1人しか輩出していないが優勝2回。実は日本の学生野球の草分け的な古豪であり、明治期には強豪チームとして鳴らした。
プロ野球選手は全部合わせて85人しか出ていない。


関西学生野球連盟 入れ替え戦なし

昔の関西六大学。
歴史は1931年までさかのぼる。1962年になって入れ替え制となったが、関関同立と呼ばれる関西の有力私立大がトップリーグに揃わない時期が長く続き、この4大学が入れ替え戦無しのクローズドリーグの復活を目指して脱退。京都大、近畿大を伴って新たに関西六大学リーグを結成した。しかし京都産業大、大阪産業大など出て行かれた側の大学が正統性を主張したため、脱退した六大学は関西学生野球連盟を名乗った。
入れ替え制のリーグは、実力とは別に人気、伝統のあるチームが内紛を起こすことがあるのだ。興行的にも難しい事態が起こることがある。
伝統校が揃うだけに、東京六大学、東都大学に次ぐ219人のプロ野球選手を輩出している。
近畿大が1位、しかし関西大、立命館大、同志社大も20回以上優勝している。
こちらも群雄割拠である。
関西六大学野球連盟 前項で述べた内紛劇によって生まれた。入れ替え制なし。旧六大学から残留した大学も入れ替え制を採用しなかった。

43人のプロ野球選手を輩出。龍谷大学が圧倒的である。
入れ替え制のリーグと、クローズされたリーグ、その特色が表れていると思うがいかがか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 本塁打大全スタート!

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。


「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。


広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。



168シーズンで、法政大の44回が最多だが、早稲田が1差。明治、慶應も競っている。この4強が割拠しているのだ。長嶋茂雄を生んだ立教大学は12回。東大は6大学になってからは優勝していない。
東都大学野球連盟。461人のプロ野球選手を輩出している。
このリーグは入れ替え制がある。1部での優勝回数。

このリーグは、多くの強豪が入り乱れている。最多優勝は専修大だが、20回以上優勝した大学が5つもある。
2部に落ちている日大、東洋大なども強い時期があった。また、3部の学習院大は1958年に1部で中央大、日大との巴戦の決定戦を勝って優勝している。
優勝回数2位の駒澤大は昨年秋の入れ替え戦に出場している。
首都大学も入れ替え制がある。

このリーグは極端な寡占状態だ。東海大の一人勝ちだ。
そもそも、このリーグは東都大学連盟に所属していた東海大が呼び掛けて設立している。
東海大と日体大を除くとあとは「弱小」の扱いだ。
2部の下位にいる明治学院大は、プロ野球選手は1人しか輩出していないが優勝2回。実は日本の学生野球の草分け的な古豪であり、明治期には強豪チームとして鳴らした。
プロ野球選手は全部合わせて85人しか出ていない。
関西学生野球連盟 入れ替え戦なし

昔の関西六大学。
歴史は1931年までさかのぼる。1962年になって入れ替え制となったが、関関同立と呼ばれる関西の有力私立大がトップリーグに揃わない時期が長く続き、この4大学が入れ替え戦無しのクローズドリーグの復活を目指して脱退。京都大、近畿大を伴って新たに関西六大学リーグを結成した。しかし京都産業大、大阪産業大など出て行かれた側の大学が正統性を主張したため、脱退した六大学は関西学生野球連盟を名乗った。
入れ替え制のリーグは、実力とは別に人気、伝統のあるチームが内紛を起こすことがあるのだ。興行的にも難しい事態が起こることがある。
伝統校が揃うだけに、東京六大学、東都大学に次ぐ219人のプロ野球選手を輩出している。
近畿大が1位、しかし関西大、立命館大、同志社大も20回以上優勝している。
こちらも群雄割拠である。
関西六大学野球連盟 前項で述べた内紛劇によって生まれた。入れ替え制なし。旧六大学から残留した大学も入れ替え制を採用しなかった。

43人のプロ野球選手を輩出。龍谷大学が圧倒的である。
入れ替え制のリーグと、クローズされたリーグ、その特色が表れていると思うがいかがか。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 本塁打大全スタート!

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。
「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。
広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。
東京六大学野球では、東大は言うに及ばず、立教大学は戦前の弱小時代、及び学園紛争期に入学時の学業基準を厳しくした時代があって回数が少なくなった感じです。
慶應義塾大学も、江川卓氏の不合格があったりした頃は10年以上優勝していなかったですね。
東都大学野球連盟は、野球部が強化指定部であるかないかで格差が明らかです。
首都大学野球連盟は、間違いなく強化指定部しか優勝出来ない現状です。
個人的には、入れ替え制度が馴染まないというより、六チームというカスタムが染み付いているからのように思えます。
なお、明治学院大学では、現在監督を務める森山正義氏は阪神タイガースでプロ野球選手になっています。
確か、原辰徳の記録を超える、大学通算26本のホームランでリーグ記録を保持していました。