本日は、長嶋茂雄の78回目の誕生日である。NPBの繁栄は長嶋茂雄なくしてはあり得なかった。
長嶋茂雄は、今に至るも「好きな野球選手」のアンケートをとれば必ずベスト10に入る。引退したのは松井秀喜が生まれた年だった。こんな選手は空前絶後である。
中学時代に本格的に野球に目覚め、佐倉一高に入学。1951年のことだ。この年から74年に引退するまで、24年間の戦績を一挙に並べてみた。
オールスター、日本シリーズ、MLB戦は対戦相手も記した。

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高校時代の成績は「野球雲」の仲間とともにスコアブックの画像を見て、まとめたものだ。まず感じたのは「足が速い」ということ。2年生以降は毎試合のように二塁打、三塁打を打っていた。2年生の時に遊撃手から三塁手にコンバートされている。
3年の本塁打は大宮球場で記録したもの。このときのスコアブック

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スコアラーの驚きが伝わってくる。このとき調べたデータは以下のムックに詳しく載せた。



この大本塁打で注目されて立教大に。大学2年からレギュラーとなり、大学通算8本塁打の新記録を樹立した。

「後楽園スタジアムの株価が跳ね上がった」と言われるほど注目されて入団。春のオープン戦では.270ながらも7本塁打と抜群の成績。

公式戦初戦では国鉄の金田正一に4打席4三振を喰らうが、以後華々しい活躍で二冠王に輝く。
以後、その活躍は紹介するまでもない。

長嶋がユニフォームを着て試合に出た記録をじっくりとご覧いただきたい。

長嶋は日本シリーズに12年出場しているが、すべての年度で本塁打を打っている。.343の打率もさることながら、この勝負強さは驚異的だ。

MLB戦での本塁打は、58年STLビネガー・ベンド・マイゼル(通算90勝88敗)、アーニー・ブログリオ(この時点ではマイナー投手 通算77勝74敗)、66年LADアラン・フォスター(この時点ではマイナー投手 通算48勝63敗)、71年BALグラント・ジャクソン(通算86勝75敗)、ピート・リカート(通算80勝73敗)である。

数えた限りでは生涯555本塁打。公式戦444本塁打と妙に平仄が合っている。

記録作成に当たっては「ON記録の世界」を参照した。絶版かと思うが最強の記録本である。

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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 吉田義男は金田正一から何本本塁打を打ったか?

Classic Stats



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