MLBの盗塁成功率の歴代ランキングを見ていこう。
意外に思えるかもしれないが、MLBでは長期間にわたって盗塁死を記録していなかった。アリーグは1920年頃からほぼ記録していたのだが、ナリーグが盗塁死を記録したのは1951年から(それ以前にも記録した年度は何年かある)。
タイ・カッブは897盗塁212盗塁死だが盗塁死不明の年が11年もある。恐らく成功率は6割代だ。
データを比較するのは1951年以降の選手になる。

盗塁企図数100以上の選手の、「盗塁成功率」50傑。

615人いる。えんじ色は現役。

SBMLB-01


現役選手が上位に目白押しだ。

フィリーズの黄金期を築いた2人が1,2位。3位ベルトラン。そして4位には松井稼がいる。松井はNPBで5位、MLBで4位。野球史上屈指の走り屋だと言えよう。

5位のエリック・バーンズはバントを失敗してそのまま家に帰って引退した。

8割以上は46人。イチローも25位にいる。.817。高い数字だと言えよう。

ティム・レインズは昨年カナダ野球殿堂入りした。

歴代最多の1406盗塁をマークしたリッキー・ヘンダーソンは.808。

現代の野球では盗塁成功率は8割が合格ラインだと言えるのではないか。



盗塁企図数100以上の選手の、「盗塁成功率」ワースト30も見ていこう。

SBMLB-02




現役選手は皆無。60年代、70年代の選手が多い。一番成功率が低かったのは、70年代、80年代に活躍したバディ・ベル。

デュエイン・カイパーは二塁手。70年代~80年代に3754回も打席に立ちながら1本塁打しかしていない稀有のピストル打者だが、盗塁も下手くそだった。

4割台は12人。

このデータからわかるのは、NPB同様、今の野球では「走ってもアウトになる可能性が高い走者は走らない」ということだ。

恐らくは細かな契約で走塁について取り決めをしている選手もいるだろう。
盗塁は個人的な記録ではあるが、チームプレーとも密接にかかわっている。

自由に走ることができる選手は8割以上の成功率がある選手だけではないか。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!



クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 長嶋茂雄、全本塁打記録

Classic Stats



『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。





「読む野球-9回勝負- NO.2」私も書いております。




広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。