言わんでもええ事まで言うのが、私という人間だと承知しているので、あえて言わせていただく。
サッカーの話題を持ち出すと、必ず「何も知らないくせに、サッカーに口をはさむな」という意見をいただく。今日もあった。今日の方は対応がまともで、親切心で言っておられるのだとは思うが、もっと強圧的だったり、脅迫めいたものまである。

普通に読んでいただければ、今回の「JAPANESE ONLY」の話は、Jリーグや球団の危機管理能力の高さについて言及し、NPBと引き比べてサッカー界の意識が高いことを訴えたかったことはお分かりいただけると思う。
個別の球団の事情や、ファンのトラブルの経緯などはこの文章とは関係がない。この事件を引き起こすに至るには、様々な伏線があったことは想像に難くないが、それを書かなければ成立しないような文章ではない。

また、姉妹サイト「59’S日々是口実」でもこの事件にふれたが、これもサッカーそのものの話題ではなく「JAPANESE ONLY」の横断幕が、一般社会、国際社会からどう受け取られるか、なぜこれが看過されたかを私の視点で述べたものだ。

例えばサッカーの歴史や技術、選手の批評などをしたのなら、そしてその内容が一面的であったり、浅かったりしたのなら、「何も知らないくせに」という批評は甘受しなければならないかもしれない(本当のことを言うと、それもおかしいと思っているけど)。

しかし、サッカーと社会のかかわりについて述べるときに、込み入った知識はとりあえず必要ないはずだ。こうした議論は、サッカーファンの初心者や部外者も巻き込んで、広く、多様に展開されるべきだと思う。

残念なことに、サッカーファンの中には「素人は黙れ!」と言わんばかりの剣幕で怒鳴りこんでくる人がいる。
また、野球を目の敵にして「焼き豚」などの汚らしい言葉で攻撃する人もいる。野球関係の不祥事だけを探してきてアップしているブログさえある。

本当に残念なことだ。

サッカーのことだけを言うのは片手落ちだ。野球界にもサッカーを目の敵にする人がいる。
サッカー嫌いというテーマでブログを書く人がいる。

野球で多いのは、ある選手を贔屓するあまり、他の選手を攻撃するようなファンだ。
一番多いのは「イチロー好き、松井嫌い」あるいはその反対のケースだ。

あるMLB評論家を「アンチ・イチロー」と決めつけて執拗に攻撃する人がいる。
私はその評論家と面識があるが、この人はイチローも松井も心から応援している。
そもそも評論家の多くは、野球、MLBを愛するあまり、私費でアメリカにわたるなど、何の保証もないのにMLBに一生を賭けることを決意した人たちだ。MLBへの思い込み、愛情は一般人とは比較にならないほど深い。

一時的に特定の選手や球団を批判していることがあっても、それは根拠があるからであり、野球への愛情あってのことである。
そういう批評に対して「好き、嫌い」で攻撃するのは、全くの的外れだ。

私もライターの端くれだからわかるが、誰かを貶めようとするような邪な気持ちでは、たくさんの文章は書けない。また、そういう文章を買ってくれるメディアもいない。

サッカー、野球を問わず、こうした過激で無益な言葉が飛び交う背景には、強烈な自負心と、自己陶酔がある。

「俺は、他の連中よりもサッカー(野球)を愛している。そしてよく知っている」

「語る資格があるのは、俺たちみたいなファンだ」

「知らない人間には、口出ししてほしくない」

こうした態度が、サッカーや野球の発展のためにならないのは明白だ。機構、球団、選手は少しでも多くのファンを取り込んで発展していきたいと考え、毎日努力しているからだ。
何十年来のマニアックな人も、今日初めて興味を持った人も、どちらも大切なファンであり、尊重されるべきなのは言うまでもない。

「俺たちだけが、本当のファンだ」という思い込みの先に、「JAPANESE ONLY」という横断幕があるのだと思う。

少なくとも当サイトでは、そうした過度な思い込みや、排他主義は排除しようと思う。
真剣な、容赦ない議論をするためにも、常にオープンでありたい。

「JAPANESE ONLY」に関連して
このブログを補足資料として掲示する。

【Manager’s BLOG】浦和レッズの横断幕について


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