和田毅の今日時点でのステイタスは、Released。つまり「放出」。クビである。しかしこれは手続き上の問題で、間もなくSigedつまりシカゴ・カブスとマイナー契約を結びなおすことになる。
NRI(Non-Roster Invitees )すなわちキャンプ招待選手には、いろいろな条件が契約に盛り込まれている場合がある。球団としてはそうした契約をいったん破棄し、マイナー選手として契約し直すために、一度リリースする必要があったのだ。

和田はこれでマイナー選手になった。MLBへの昇格の可能性は皆無ではないが、その他のマイナー選手と全く同じ条件で競争することになった。

今季の戦績。

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この成績では文句は言えない。特に登板のたびに四球を出しているのは印象が悪い。
もともと制球はおおざっぱだったが、打者のタイミングを外すことができなくなったために取り柄が見えなくなった。

和田は2012年5月にトミー・ジョン手術を受けた。以来2年、本来ならば復活が可能な歳月が経っているが、球威、制球ともに戻っていない。

アメリカでは非常に簡単にトミー・ジョン手術を受けさせるとされる。手術後の方が球速が上がったり、調子が良くなることも多いからだ。

しかし、それは「肘が術前よりよくなったから」ではなく、長年酷使した体を休めて、一から体力づくりをする「時間」が与えられたからだと言う見方が一般的だ。

和田の場合は肘だけでなく、身体の回復が遅れているのではないかと思われる。

アメリカにわたってからの和田の成績。レギュラーシーズンとスプリングトレーニング。

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もう3年目になるが未だMLBのレギュラーシーズンでは投げていない。マイナー選手のままだ。

松坂世代と言われるが、和田毅はNPBでは107勝61敗ERA3.13、松坂大輔は108勝60敗ERA2.95、全く遜色のない成績だった。和田はMVPも獲得している。



どこかでボタンを掛け違ってしまったという印象が強い。このまま終わってしまうのはあまりにも惜しい。
辛い境遇だが、NPBで多くのファンを沸かせた「空振りが奪える遅い速球」を引っ提げてファンに快哉を叫ばせてほしい。


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