オープン戦とレギュラーシーズンの相関関係、球団別にも見ていこう。
各球団ごとに2006年以降のオープン戦の順位表にレギュラーシーズンでの成績を紐づけて見た。

左、がオープン戦、右、がレギュラーシーズンの成績
セリーグ

Open-03


巨人はオープン戦の成績が良い。これはコンディションもさることながら戦力自体が強大であることを表していよう。

中日はここ2年、成績がぐっと下がった。中日と対照的に戦力の低下を意味していると思われる。

阪神はオープン戦の調子が良いからと言ってレギュラーシーズンで好成績を残すとは限らない。良くわからない部分がある。ヤクルトも同様だ。

広島、DeNAはここ2年ほどオープン戦の成績が上向き。これはチーム力が整備されつつあることを意味しているようだ。

パリーグ

Open-04


日本ハムは戦力が低下していることを意味しているようだ。

毎年調整が早い西武だが、ここ2年はオープン戦の成績が悪い。今季のストーブリーグは完全な負け組だったがレギュラーシーズンはどうだろうか。

ソフトバンクはオープン戦では最強チーム。しかしそれがレギュラーシーズンに反映されなかった。今季はどうだろうか。

ロッテはオープン戦、レギュラーシーズンともに中途半端な成績。今のポジションを象徴している。

楽天は近年、オープン戦で好成績を残すようになった。それが初優勝に結びついているようだ。

オリックスは毎年、オープン戦では弱い。そしてそれがチーム力を反映している。

オープン戦はセパ両リーグの対戦も多い。リーグ別の成績。

Open-05


交流戦ではパリーグが1年を除いてずっと勝ち越しているが、オープン戦の勝敗もパリーグの方が良い。
率直に言ってパリーグの方がセリーグよりも実力が上と言い切ってよいのではないか。
ドラフトやFAではセリーグの方に良い選手が行く傾向があるが、チームとしてはパの方が強い。

これは戦力均衡が進むパと、格差が開くセの勢力図に起因するのではないかと思う。


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