黒田博樹、田中将大の豪華リレーを堪能した余韻を楽しみつつ今日、147回目の誕生日を迎えた大投手について紹介する。
今日はサイ・ヤングの誕生日。「野球雲」の武田主税さんが紹介しておられたのだ。
シーズン最高の投手に与えられる賞にその名が残る史上最高の投手。
1867年生まれ、日本でいえば慶応2年生まれ。夏目漱石(2月9日生)、正岡子規(10月14日生)と同年生まれ。
MLBでいえばジェーク・ベックリー、エド・ドラハンティらと同年。
そのキャリアSTATSは凄まじい。

Cy Young


プロ入りは23歳とおそかったが、それまでにセミプロでは大活躍していたようだ。
マイナーのカントンを経てクリーブランド・スパイダースに入団。
以後大活躍をする。

ただ若い頃のヤングは、四球が非常に多く荒れ球投手だった。この当時の野球は押しなべて四球が多かったのだが、ヤングはその中でも群を抜いていた。

この時期の投手、本塁間の距離は50フィート、つまり15.24mと今より短かったのだが、それでこれだけ四球を連発していたのだ。
ところが、1893年に投手、本塁間が現行と同じ60フィート6インチ、18.44mに広げられてからヤングはかえって制球力が良くなっている。
ボールや用具の進歩もあったのだろうが、本人も努力したのだろう。

22年間に最多勝5回、最優秀防御率2回、最多奪三振2回、30勝5回、20勝以上15回。
とにかく故障知らずの頑健な体で君臨したわけだ。
188cmという身長は、当時のMLBでは群を抜いて高かった。体力的にも突出していたのだ。

タイ・カッブとは同じアリーグで対戦があるが、ベーブ・ルースは1914年デビューだから対戦していない。

最後に本塁打を打たれたのは「ボーンヘッド」で有名なフレッド・マークル。

映画「42」にはちらっとサイ・ヤングが出てくるが、ジャッキー・ロビンソンがデビューした1947年にはヤングは80歳、裕福ではなかったようだ。

511勝、316敗、815先発、749完投、7356.0回登板、7092被安打、対戦打者数29565などは今もMLB記録。
分業が進んだ今のMLBではアンタッチャブルと言ってよいだろう。


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