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最近、いろいろな野球人にお目にかかる。ありがたいことに皆さん、「ブログ読んでます」と言われる。続けてきたかいがあったと思う。
永井康晴さんもその一人。阪神甲子園球場の副球場長だ。球場のリニューアルの担当者、またプロモーションも手掛けておられる。
たまたま最寄りの駅が一緒だったので過日、お酒を飲んだ。
熱い方で、甲子園球場への思い入れ、NPBの将来など、談論風発。初対面とも思えないほど盛り上がった。
その中で、甲子園歴史館を手掛けた話をされた。
予算が削られる中、何としても充実した展示を行いたいと奮闘されたとのこと。

実は昨秋、「野球雲」3号の取材のために、関西各地の球場を見て回った。甲子園の周辺も歩いた(その部分は没になっているが)。しかし甲子園歴史館は休みだったので入場しなかったのだ。

「ぜひ、ブログで紹介させてください」とお願いして、一昨日、取材をさせていただいた。

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選抜高校野球の開催中で、お忙しいにも関わらず、永井さんは一つ一つ説明してくださった。写真撮影も許可してくださった。

甲子園歴史館は、甲子園球場の外野側にある。球場のRをそのまま生かしたユニークな平面になっている。

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入り口には白球がずらっと並んでいる。
まるでグルスキーの写真のようだが、これは単なるイメージではない。
「高校野球選手権大会での最大の参加校数と同じ4163個のボールを展示しています。そして一度でも甲子園に出場した学校はボールに名前を記しています」

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わが母校の名前もあった。

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この展示は、初出場の学校が増えるたびにボールに名前が記入される。単なる展示ではなく、今も更新され続けているのだ。
後から気が付くのだが、甲子園歴史館にはそういう展示が多い。「野球の歴史とともに生き続ける歴史館」を体現しているのだ。

最初のコーナーは高校野球。その歴史が時代順に紹介されている。
オーソドックスな展示ではあるが展示にテーマがある。
名勝負ギャラリーは文字通り、甲子園での名勝負を当時のユニフォームや用具、写真などを交えて紹介している。ドラマチックだ。

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甲子園と言えば優勝校や常連校の展示が中心になりがちだが、1年だけ名勝負を演じて消えていった学校などもピックアップしている。
私がじん、と来たのはこのミット。呉港中藤村富美男の剛球を受け止めた原捕手のミットだ。精悍で古風で、たまらない。

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最近話題の安楽智大のサインボールもあった。

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こうした展示物は寄贈または寄託。郵送してもらうこともあるが、中には永井さんが直接お邪魔して持って帰ったものもあると言う。

もう一つ感心したのはインテリアデザインの美しさ。こういうコーナー表示、素晴らしいと思いませんか。

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甲子園コーナーの奥には阪神タイガースコーナーがある。ここでいったん稿を分ける。

甲子園歴史館公式サイト


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