各球団の戦績。そしてNPBへの指名状況。
■高知ファイティングドッグスは、高知ファイティングドッグス球団株式会社が運営。
本拠地は高知市野球場。
年度別の成績

IBLJ-04


高知は初代のチャンピオンであり、2009年には年間チャンピオンになるなど香川のライバルだったが、2010年後期以降、最下位に沈んでいる。

高知県は四国では最も面積が大きく、移動距離も長くなる。
また2012年まで、本拠地の高知市野球場にはナイター設備が無かったので平日もデーゲームになるなどハンデがあった。

人材輩出面では何といっても角中勝也を送り出したのが大きい。角中はIBLJで1シーズンプレーし、.253、4本塁打28打点を記録している。
しかしNPBから指名された選手は6人にとどまっている。

南海ホークスの名遊撃手として知られた定岡智秋が5年間采配を振るったが、今季からはロッテの「小さな大打者」、地元宿毛出身の弘田澄男が監督に就任する。

■徳島インディゴソックスは、パブリック・ベースボールクラブ徳島が運営する。
本拠地は徳島県蔵本公園野球場など。
年度別の成績

IBLJ-04-2


創設年は2位だったが以後2009年まではテールエンダー。監督も4人が務めている。経営基盤が脆弱だったことも影響していたようだ。
しかし2010年に経営陣が交代し、新たな運営体制となってからは成績が上向き、2011年には初の年度チャンピオンになった。

NPBへの人材輩出は現存する4球団では最小の4人にとどまっている。
チームの強さとNPBのドラフト指名数は比例しているのだ。

監督は2012年に就任した島田直也。横浜などでセットアッパーとして活躍した。

今は休止している球団についても一通り見ておこう。

■長崎セインツは株式会社県民球団長崎セインツが運営していた。
本拠地は中佐世保野球場など。

■福岡レッドワーブラーズは、今も準加盟の扱い。
本拠地はなく、福岡県内を転戦していた。

■三重スリーアローズは株式会社三重ベースボールサポートが運営していた。
本拠地は津球場公園内野球場。

長崎、三重の2球団は現存しない。

IBLJ-04-3


長崎は2009年には広島などで活躍した長冨浩志監督の下、リーグ優勝を果たしている。
しかし四国以外の球団は立地上のハンデもあり、地元での支持も得られにくいなど、難しい問題があった。
福岡の場合はソフトバンクホークスと商圏が重なっていたことも問題だったと思われる。

ただ、こうした各地の独立リーグ運営の動きは、野球のすそ野を広げる上で不可欠だ。野球界全体がこうした動きを支援すべきだと思う。

IBLJの10年を駆け足で見てきた。紆余曲折はあるが、独立リーグを10年運営してきたのはまさに壮挙だと改めて思う。

IBLJ+は今日、開幕する。


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