ダルビッシュは寝違えでDL入りして以来、一度も実戦で投げることなく本番を迎えた。
捕手は新コンビ、アレンシビア。うるさいレイズが相手。
1回裏、初球はカットボール系。先頭デヘスースは3球三振。マイヤーズも2球で追い込む。なんと連続5球ストライク。マイヤーズも三振。ゾブリストは追い込まれてからちょこんと合せて中前打。しかしロンゴリアは初球を打って遊飛。これ以上望めないような立ち上がり。
2回裏、ロニーに詰まった当たりの右前打を打たれるが、何と続く3人を3球三振。速球系は全部低めに決まっている。スライダーも低めに鋭く変化している。
相手の先発コブもパーフェクトの立ち上がり。こうなると怖いのは一発だ。
3回裏、1死後、デヘスースに右前に運ばれる。安打はすべて左。マイヤーズの2球目のスライダー、サイン違いで暴投に。二塁に進む。しかしマイヤーズは一邪飛。フィルダーがのたのたと捕球。そしてゾブリストの0-2のタイミングでアレンシビアはマウンドでダルと話し合う。最後は高めの吊り球。また3球三振。バッテリーの相性も悪くなさそう。3回で39球。
ダルはベンチで通訳を交えずアレンシビアと話していた。
4回裏、ロンゴリア、ロニーは外野フライ。力負けしている。ジェニングスは中前打、初の右打者の安打。ジョイスの当たりは右前に抜けるかと思われたが、マーフィーが好捕。
しかし味方も点を取ってくれそうにない。4回で49球。
5回裏、ハニガンに初めて四球を与える。1死後デヘスースは詰まりながら右二塁打。一死二三塁、しかしマイヤーズは力押しで一飛、ゾブリストはスライダーを打たせて平凡な左飛。ピンチを免れる。見事。5回で64球。
ダルは4回から打たせて取る投球に変えたようだが、かえって制球が乱れている。
味方は点を取る気配がない。昨年と同じパターン。
6回裏、制球が良いので相手打者は初球を狙ってくる。ロンゴリアは中越えの大きな二塁打。しかし後続3人はいずれも飛球でアウト。食い込まれている。実に落ち着いている。毎回の6安打を打たれながら73球。
7回裏、ハニガンにスライダーを引っ張られ二塁打。しかしエスコバーを一邪飛、デヘスース二ゴロ。走者三進、ここでマイヤーズを一ゴロに切って取った。絶対にミスが許されない場面で失投が無い。カット系の球が打者に食い込んでいる。89球。
4回以降レイズは1球も空振りがない。確実に球をとらえだしている。
8回表、コブが降板して2人目ペラルタ。ここで二死一塁からアンドルスの一発が出る。
昨年156試合で4本塁打の打者がコンパクトに振った。
ダルはここでオガンドにマウンドを譲る。毎回の7安打されたが0点に抑えたのが大きい。ここぞというところで制球の破たんがなかった。
9回表にも追加点。
今年もハードなシーズンになりそうだ。しかし白星がついたのは喜ばしい。
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これだけ制球力が安定していると
ダルの方が見ていて気持ちいいですね。