ヤンキー・スタジアムデビューの田中将大。相手は、強力打線のオリオールズ。
気温13度。イチローはまた休み。捕手はマッキャン。相手投手はミゲル・ゴンザレス。
「ももクロ」がヤンキースタジアムに流れる。ヤンキーの皆さんにはどんなふうに聞こえているのか?

20140409-02
20140409-01


1回表、マーケイキスは初球をピッチャー返し。足に当たってジーターが処理。振れているデルモン・ヤングはスプリッターの落ち際を叩いて左二塁打。ソリアーノの守備は緩慢。クリス・デービスはゆるい一直、アダム・ジョーンズは速球で空振り三振。
今日も変化球主体。配球は変化してくるのか。

黒田とイチローがベンチで話している。試合に出ていないイチローは老けて見える。

2回表、カッターが抜けてウィータースが右前打。クルーズはスライダーで三振。当たっているロンバードッジが右前打。フラハティの1ゴロで二三塁。ここで中途半端なカッターをスクープに左翼ポールぎりぎりに放り込まれる。首を振る田中。マーケイキスは三振。

結局、前回の登板と変わらない。なぜ変化球主体で投げるのだろう。速球を軸にしないと緩急がつけられない。スライダーやカッターにだんだんタイミングが合ってしまった。

2回裏、ベルトラン、ケリージョンソンが右翼にソロ。黒田ではこうはいかない。

3回表、ヤング三振、デービスは田中の足元を抜ける中前打、アダム・ジョーンズはスプリッターで三振。ウィータースはフルカウントから歩かせる。ネルソン・クルーズの2球目まで速球系が大きく外れる。クルーズは三振。アウトは三振ばかり。非効率な投球。
すでに58球。

4回表、初めて三者凡退。速球系が増えてきた。ただスライダーがすっぽ抜けている。71球。

4回裏、ベルトランの二塁打を足がかりに同点。田中の黒星を打ち消した。

5回表、打線は三順目。ここからが正念場。マーケイキスは初球に手を出して中飛、ヤングはきれいな中前打、デービスには内角にズバッと決まる速球で見逃し三振、アダム・ジョーンズは足元を抜ける中前打。一二塁。しかしウィータースはスプリッターを振って三振。
速球主体。85球。

5回裏、ヤンキースは安打が2本出るが点は取れず。

6回表、この回までか。3つの凡打で三者凡退。左飛、二ゴロは抜けそうなあたりを好捕。91球、まだあるか。

7回表、スクープには慎重に投げて三振。4順目、マーケイキスは投ゴロ、ヤングはスプリッターを振らせて三振。試合中に修正ができるのがすごいところ。
田中は負けない。101球で降板。

しかし速球主体の力強い組立で頭から行かないと、このパターンが定着してしまう。マッキャンとさらに話し合うべきではないか。

試合は終盤もつれたが、クローザー不在のヤンキースが競り負けた。黒田も田中も苦労しそうだ。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!


島村俊治アナの「解説者論」

好評発売中。アマゾンでも!





クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。 山本一義本塁打大全 もう1人のヤマモト

Classic Stats



『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。






広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。