小っちゃいタラレバである。今年、MLBでチャレンジが導入されたことで、イチローの内野ゴロは2つ、安打に直っている。
イチローが内野ゴロで危機一髪アウトになるシーンを何度も見ているが「あれはセーフではないか」と思うことが結構あった。
チャレンジができてから、そういう微妙な当たりは安打になっている。
イチローの内野へ飛んだ打球の打撃成績。昨日まで

ichiro-Challange01


イチローの出場試合数は昨日で2074だから、その95%近い試合で内野へ打球を飛ばしていることが分かる。
通算の.150は、驚異的な数字だ。デレク・ジーターは.106、A-RODは.094、ミゲル・カブレラは.051、ウェード・ボッグスは.109、トニー・グゥインは.111

しかし、今年の内野安打率はさらにぐんと跳ね上がっているのが分かる。4本の内野安打のうち2本はチャレンジの産物だ。

もし、2001年時点でチャレンジが導入されていたら、イチローの打率はどう変化していただろうか。
各年度の内野への打球のうち、5%がチャレンジで内野安打になるとする。

キャリアSTATSはこう変わる。
+は増加する内野安打数。H+はこれを足した安打数。AVGは打率、AVG+はH+で計算した打率。Rkは現実の打率順位。Rk+はAVG+による打率順位。

ichiro-Challange02


もしチャレンジが導入されていればイチローの首位打者回数は2回から6回へ、最多安打は7回から9回になる。3割回数は10回から11回へ。

また通算安打は2969本。今季終盤には3000本を達成するだろう。
通算打率はテッド・ウィリアムスと同じ.344になる。

お断りしておくが、私はチャレンジ反対だ。試合の興趣を殺ぐと考えている。ただ、お遊びとしてこういうケースを考えてみた次第。小ネタです。


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