一昨日、当サイトのPVが激増した。調べて見たら1年前に書いたフレデリク・セぺダの記事がYahoo!トピックスにリンクされたのだ。
フレデリク・セぺダは一昨年、福岡での侍ジャパン戦で見た。
すでに「伝説の強打者」というふれこみで、別格の扱い。貫禄は十分。DHだった。

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キューバの選手はMLBやNPBに移籍する場合は亡命するのが一般的だ。今季NPBにやってきたオリックスのユニエスキ・ベタンコート、巨人のアンダーソン、日本ハムのホアン・ミランダの3人も、キューバからアメリカに亡命し、MLB傘下でプレーをしてからのNPB移籍だ。

新外国人選手品定め

しかし、今回、セぺダはキューバ野球連盟と巨人が友好協定を結んだことによる移籍。
キューバ政府公認での巨人入団だ。

スポーツ紙記者諸氏は何とも思っていないようだが、一国の野球連盟と一球団が協定を結ぶと言うのは異常なことだと思う。

それはさておき、その第一弾としてフレデリク・セぺダがやってきたわけだ。年俸1.5億円、契約金5000万円。背番号は23。

キューバ野球連盟には、それなりの移籍金が入ることだろう。

キャリアSTATS

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メディアによると巨人の首脳陣は大喜びだ。
「日本でプレーしたい気持ちを強く持っている選手が、大きな戦力として加わってくれる。競争も生まれると思うが、頑張ってもらいたい」
相変わらず、原監督は不条理なほどに前向きな言葉を吐いた。

しかし、この選手の獲得は大きな疑問符が付く。

スイッチヒッターでミートがうまい打者だが、この選手は最近、大きく成績を落としている。
追記:キューバ野球では首位打者は優に4割を超える。11-12年、13-14年の成績はランキングの下位である。
(2012-13は、規定打席未満)
すでに34歳。実力は下降線と見るべきだろう。

さらに、キューバ野球全体のレベルもこのところ下降気味だ。WBCでの敗退がそれを物語っている。選手の高齢化も進んでいる。

キューバ野球は極端な打高投低だ。四球の多さからもわかるように投手陣は大雑把。
イメージとしてはメキシカンリーグと重なる。腹の出たおっさん同士がプレーしている印象がある。

セぺダは若い頃から足が遅い。守備は苦手だ。
国際条約まで結んでとるにしては、ややリスキーな選択だと思う。


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