前回登板では、調子は下り坂に思えた黒田だが、復調なったプホルズが3番に座るエンゼルス打線にどう対処するか。
Kuroda20140425


先頭シャックの初球は143km/hのシンカー。ストライク。丁寧に投げている。1ゴロ、トラウトは中飛。プホルズはシンカーでカウントを稼ぎ、スプリッターで決めようとするがなかなか振ってくれない。フルカウントから軽打される。イバニェスは追い込んでゴロを打たせるが中前に抜ける。連打されたが、それほどダメージはない。ケンドリックは初球を打って1ゴロ。久々に落ち着いた立ち上がり。

2回表、黒田を得意とするスチュアートが10球粘る。シフトでセカンド右に守っていた三塁ソラーテの前に転がるがソラーテのグラブをはじいて内野安打。動きが悪い。続くアイバーは中前打、コンガーは、スプリッターを2球ハーフスイングした挙句にシンカーを二塁打。1点目。サインを読まれているような気がする。カウギルはセーフティスクイズ。2点目。シャックの遊ゴロで3点目。

3回表、2死を取ってからケンドリックに左前打、スチュアートは打ち取ったように思えたがバックスクリーン右にぎりぎりに飛び込む本塁打。アイバーが安打。
コーチがマウンドへ。

ここからあとの黒田は、ギヤを失ったF1マシンのようなものだった。球速がガクッと落ちた。
使えるボール、投げることができるボールを探して何とかマウンドに立っていたが、闘争心を失ったように思えた。

かわす投球でアウトを取ることはできたが、プホルズに一発を浴びた。

CCサバシアが何とか使えるめどが立ったと思ったら、黒田がこの惨状。
3回をうまく切り抜けていれば、QSくらいはできたかもしれないとも思うが、同時に、肝心のシンカー(2シーム)がまともに投げられなくなっている現状は、もっと深刻なのかもしれないと思う。

松井秀喜と同学年の黒田である。そろそろ限界が来たとしてもおかしくはない。
体に異変がないのなら、もう1、2回はローテで投げるだろうが、その間に自分の投球を取り戻すことができるのだろうか。

気がかりだ。

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