4月(一部3月含む)の日本人MLB選手の成績について振り返っておきたい。まずは投手。
先発投手陣

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田中将大は、5試合すべてQS、4つがHQS。安定感はNPB時代そのままだ。ストライク%(S%).687は先発投手としては、とびぬけた数字。この制球力の良さが、すべての基本だろう。
ただし、前回登板では4四球。じわじわと攻略されている感がある。被本塁打5も気になる数字だ。
奪三振数が増えているのは決して良いことではない。球数が嵩むからだ。打たせて取る投球が基本になるべきだ。NP/IPが15を超えないようにしたいところだ。

黒田博樹は前回登板で数字を一気に悪化させた。もともと春先はあまり調子が上がらない。しかしここまで落ち込むのは深刻だ。
持ち球であるシンカー(2シーム)の精度が落ち、S%が下落したのも大きい。球速も90Mphを超えることが少なくなった。
今日の登板が非常に重要になってくる。

ダルビッシュは前回、MLBでのキャリアで最悪の数字になった。オークランド・アスレチックスに対する苦手意識は当分抜けそうにない。
しかし、他球団でここまでしつこく攻略するチームはあまりないと思われる。故障さえない限り、数字は上がっていくだろう。
奪三振数が少ないのは「打たせて取る」ことを心掛けているからだが、ストライク先行を見抜かれると痛打を浴びることになる。
またS%.615はやや低い。ダルはこれまで.650くらいあった。変化球を見極められている感がある。

救援投手陣

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上原はクローザーとして6セーブ。S%は.739。驚異的だが、実は昨年後半と比べると、これでもやや低下している。スプリッターを見極められることが多いからだ。
そのせいもあってNP/IPが14.69とやや多い(あくまで「上原の」基準ではあるが)。
このペースで登板していくことができれば、第1回マリアノ・リベラ賞も夢ではないが、一度背中の張りを訴えているのが気がかりだ。

田澤は4/26以来投げていない。少し気がかりだ。上原と異なり、打線の中軸にぶつけられることが多いために、NP/IPも嵩んでいる。
S%は.701と素晴らしいのだが、打者は田澤の球をファウルすることが多くなっている。
田澤は数字ではなく、セットアッパーとして投げ続けることが求められる。先発陣が頼りない中で、今後も過酷な登板が続く。

松坂は救援投手としてみれば、上原、田澤よりもはるかに精度が低いことがわかる。S%は6割を切っている。四球も6試合で5つ。
それでも無失点が続いているのは、適度な荒れ球に加えて、カーブという新しい球種が配球の予測を困難にしているからだ。またセットアッパー、クローザーではなく、敗戦処理や大差での登板も多く、この成績だけでは何とも言えない。被安打の少なさは全盛期の片りんを見せてはいるが。
救援投手としてキャリアを積むのではなく、やはり先発起用が望ましいと思われる。

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