5月に入って、四国アイランドリーグプラスを追いかけて、四国内を動き回っている。順次ゲームレポートを紹介する。
また、その間にインタビューもしている。これも追いかけて紹介したい。
5月2日、高松での香川対高知戦。

公式サイトのデータ

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四国はそれほど大きくはない島だが、四県ともに異なる表情を持っている。香川県の表情を一言で言えば、お椀を伏せたような山々の間に町や田んぼが広がっている、というところか。
香川オリーブガイナーズの本拠地、レクザムスタジアムは、まさにそんな風景の中にある。

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香川は四国アイランドリーグプラスの4球団の中で最強だ。9年間で5度のリーグ優勝、3度の独立リーグ日本一。
その強さの秘密と経営状態については近藤GMにお話を伺ったが、これは稿を改めたい。

まずは5月2日のゲームレポート。高知ファイティングドッグスの対戦。

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試合前の選手整列。高知の先頭にひときわ小さなユニフォーム姿。弘田澄男だ。場内アナウンスは元阪神と紹介していたが、我々の世代にとっては何と言ってもロッテ・オリオンズのリードオフマン。いやらしいバッティングと走塁で、他球団を悩ませたものだ。

その小ささにちょっと感動した。当たり前だが「現役時代のまま」だった。「小さな大打者とはこの選手のためにあった言葉だ。

香川の西田真二監督と握手。PL学園から広島、代打の切り札として知られたが、今や独立リーグの最強監督と言った方が良いかもしれない。帽子を取って胡麻塩頭をかき上げながら挨拶する。

二つのチームは際立った違いを見せている。
香川は最強チームらしく、勝つための組織づくりを進めている。競争も激しい。
高知はさながら「世界の野球ショーウィンドウ」の様相だ。何と6か国から選手を受け入れている。日本だけでなくMLBやKBO、CPBLなど世界のプロリーグに選手の売り込みを図っているのだ。
もちろん、ペナントレースでの勝利も目指しているが、それとともに個々の選手のパフォーマンスも売り込もうとしている。

香川は寺田哲也が先発。今季、BCリーグ新潟から加入。高知はドミニカ人のゲレーロが先発。カープアカデミー出身。高知の打線にはフランス人のアンヴィ、ドミニカ人のバティスタもいる。アンヴィはBCリーグ群馬出身。バティスタはカンザスシティ傘下のドミニカルーキーリーグにいた。

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香川の寺田は145km/h超の速球にスライダー、カーブを交える本格派。
マウンドさばきも堂々としていて、なかなか素晴らしい。

ゲレーロも速球は同じくらい速いが制球は良くない。

そこに付け込まれて初回から失点。香川打線は良く振れている。特に3番の長安の振りは鋭い。

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拙攻もあって香川は4点どまり。高知は2点を取ったが、実力差はもっとあるように思えた。
特に内野の守備面では高知は失策が相次ぎ、不安が残った。
3番に座ったフランス人のアンヴィは投手の配球が読めず、見逃し三振が3つ。

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高知はまだチームとしては熟していないという印象だった。

晴天で日中の気温は高かったが、夜は冷え込んだ。
同じ四国アイランドリーグPlusのチームでも、チーム力には相当の差がありそうなことが分かったのがこの日の収穫と言えようか。

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