ピーカンのゴールデンウィークの土曜日。レクザムスタジアムの入りは昨日より多かったが、満員と言うわけではない。固定客はいるが、底辺の広がりはまだ発展途上と言うことか。

公式サイトのデータ
昨日と同じカード。

0503-1


今日の両軍の先発はともに外国人。香川はルーカス、タンパベイのマイナーにいた。高知はドミニカ人の左腕グルジョン。
ルーカスは最速145km/h。制球は今一つだが、重たそうな球を投げる。

0503-2


グルジョンは、立ち投げのようなフォーム。やや変則。最速147㎞/hながら、甘いコースに来ると日本人野手はカチンと合わせていた。

0503-3


今日も香川が先制。高知は走者を出すのだが拙攻が続く。

0503-4


香川の西田監督の采配は厳しい。3回、高知のラストバッター蓮が左前打を打ったが、これを香川の左翼長安が後逸して三塁に進まれる。
香川は得点は阻んだが、次の回の先頭打者として長安が安打を打って一塁に出たところで西田監督は代走尾中を指名。長安は首をひねりながら引っ込む。
3番打者であっても気の抜けたプレーをすれば容赦ないという感じだ。

ルーカスは何とか4回途中まで1失点で投げていたが、西田監督はこの投手も早々に交代させた。

香川も選手育成を目指している点ではIBLJの他の球団と違いはないのだろうが、厳しい競争環境を勝ち抜くことが重要だという方針なのだろう。
失敗をした選手は代える、貢献した選手は使う。信賞必罰がはっきりしているように思った。

対照的なのが高知。この日も3番にフランス人のアンヴィが入り、5番にはドミニカ人のレジェスが入る。彼もカープアカデミー出身。
投手も含め、主力級に外国人選手を起用しているが、連携がうまくいっていない。

0503-5


高知は、試合後半の6回に代走から入った小栗に盗塁をゆるし、捕手の送球エラーやパスボールも絡んで失点。8回にも出塁した小栗に盗塁、バッテリーエラーが絡んでで得点を許した。
草野球同然のプレーに、スタジアムからため息が漏れる。プロを標榜する限りは見せてはいけないプレーだ。

混成軍を率い、コミュニケーションも満足にできない中でチームの熟成が進んでいないのはわかるが、プロ野球として「見せる」ことを考えるなら、こうしたことはあってはならない。

たまたま2試合続けて高知の悪いところが見えたのだろう。持ち味を発揮するときもあるとは思う。
試合は5-2で香川の勝ち。香川の良いところだけが見えた。

0503-6


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!


ベンチがアホやから 江本孟紀

好評発売中。アマゾンでも!





クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。豊田泰光本塁打大全

Classic Stats



『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄 』上梓しました。






広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。