少し時間が空いた。
連休最終日は宇和島での愛媛、香川戦を見に行った。前日に投げるはずだった愛媛の河原純一がスライド先発した。
宇和島駅の背後にそびえる山には闘牛場や環太平洋大学短大などがあるが、駅と反対側の山すそに丸山球場がある。両翼100m、中堅122m、ふくらみは少ないが大きな球場だ。

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河原は遠目でもはっきりわかる。巨人、西武、中日を経て、2012年から愛媛にやってきて3年目。イチローよりも1学年先輩。41歳になる。

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香川は田村雅樹。土佐高、中部大を経て2年目。

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河原は捕手の構えたところにきっちりとボールを置いていたが、球速はおそらく130km/h台。四国で一番振り鋭い香川の打線には、打ち頃の球だったようで2番甲斐、3番長安、5番中本と芯でとらえたあたりを飛ばし、2失点。往年の力はないと感じられた。

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裏、愛媛の先頭打者の高田泰輔が右中間へ大きな一発。球場後方のコンクリートの土手に当たって跳ね返った。130mはあっただろうか。
この選手は香川県小豆島、土庄高出身。早くから期待されていたが、愛媛暮らしも7年になる。しかし元気溌剌、この日は振り回してばかりいたのはやや気になったが。

河原は2回には四球、タイムリーでさらに1点、しかし3回以降は1安打を許しただけで5回で降板した。
ベテランらしい味のある投球だったが、彼がなぜここまで現役にこだわるのかは興味深いところだ。

香川が3-1とリードして迎えた7回、2番手ウィルハイトが香川打線につかまって3失点。
6-1と試合はワンサイドになった。

5回のグランド整備は例によって選手たちが行う。YMCAも恒例、しない選手もいる。

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しかし宇和島のファンは熱心に応援する。
これまで、ビジターチームの応援はほとんどいなかったが、この試合は香川の応援席にもユニフォーム姿の何人かがいた。高松で見た顔もいる。
GWを利用して追いかけているのだろう。
香川の西田監督はスタンドに声をかけたりしている。そういうコミュニケーションが醸成されているのだ。

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最終回、香川はクローザーの篠原がマウンドへ。篠原も7年目のベテランで、この日の登板までERAは0.00。
しかしこの日は二死から三連打を許し2失点、6-4。なおも二塁に走者を残した。本塁打が出れば同点。
球場は大いに沸いた。

しかし代打田中は遊ゴロでゲームセット。

606人の観客は、試合を十分楽しんだのではないだろうか。併殺も3つあり、失策は1つだけ。
野球の試合を見るのが好きなら、十分に楽しめる内容だったと思う。

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5日間連続で試合を見たが、香川の強さ、高知の荒っぽさの間に愛媛と徳島がある感じだ。
作戦面でも違いがあり、4球団のカラーもはっきりしている。

今は対戦相手は四国の4球団とソフトバンクⅢ軍だけだ。BCリーグとの交流戦も組まれるようだが、四国でもう少し対戦カードが増えればよいと思った。


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