0608NPB

パ、突き放す。


最近思いついた言葉だが、勝利、敗戦のように選手のプレーの結果として与えられるポイントを「ご褒美ポイント」と呼びたい。
新旧のご褒美ポイント

Gohobi


こうしてみると投手の方が圧倒的に多いことがわかる。
ご褒美ポイントの特色は、「運の要素が強い」こと。そして、「プレーが終わった瞬間にポイントの有無が決まるとは限らない」ことだ。

投手は5回をリードを保って投げ切っても、後続投手の出来次第では勝利が飛ぶこともある。
自責点も、塁上に走者を残して降板した場合、後続投手の出来次第で自責点が増える可能性がある。
防御率はご褒美ポイントとは言えないだろうが、自責点をベースにしている分運の要素が大きいことがわかる。

セーブ、ホールドは比較的基準が明快だと思う。QS、HQS(非公認だが)は、先発投手にセーブ的な基準を設けたものと考えることもできる。ただし、自責点が基準になっている。

打者でいえば、打点と得点がご褒美ポイントになるだろう。
安打、本塁打を打つ、盗塁するなどというプレーそのものではなく、その結果として得られるポイントと言うことだ。
勝利打点は一時もてはやされたが、運の要素が大きすぎるため廃止された。

昔の野球選手は概ねご褒美ポイントで評価されていた。
特に投手は勝利数が一番だとされた。
しかし、セイバーメトリシャンが台頭するとともに、旧来のご褒美ポイントの多くは否定された。
今では安打、被安打などさえ運の要素が強いと言われている。それは決して無茶な考え方ではない。

少なくとも野球について報道する人々は、ご褒美ポイントの意味するものを十分に理解すべきではないだろうか。
リードした局面で登板した救援投手がそのリードを失って降板し、その裏味方の得点で勝利投手になるケースの見出しに「今季初勝利」と書くのは誤報に近いと思う。

とはいってもご褒美ポイントは無意味なわけではない。「運」も「実力」のうちといわれるが、そうした要素も含めて考えることも「あり」なのだ。
当サイトで今話題になっている「小松D」も新しいご褒美ポイントだろう。

野球の記録の面白さは「評価」が多岐に別れ、一人の選手にいく通りもの評価ができることだと思う。
そして究極の、完全な「評価」はほぼ不可能だということも野球の魅力の一つではないだろうか。
厳密さといい加減差が同居する。私にはそれが割と心地よいのだ。


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