中々充実したコメントをいただく。明日は松坂大輔。
■タカユキさん

松井選手を見ると「良いものはどこか懐かしい」という言葉を思い出します。私はイチロー選手と同い年(松井選手より一つ上)なのですが、彼を何故か兄のように思ってしまいます。
「コントロール出来ないことは悩まない」は、私の座右の銘です。
巨人もヤンキースもあまり好きなチームではなかったのですが、彼の打席だけは応援していました。

■テックさん

自分も誕生日4日違いの同い年です。高校時代から引退まで見てきて自分と重ね合わせて見れた唯一のスーパースターです。なぜ重ねて見れたかというのは、スーパースターなのに派手な部分を一切見せない、慎ましく謙虚な人格者だから、隣の兄ちゃん的に見れたからでしょう。本当はシャイで内向的な性格なのにメディアとファンの前に積極的に出て行く使命感も素晴らしいです。一向に上手くならない英語力は残念でしたが(笑)

個人的な松井のハイライトと言えば間違い無く2003年ALSC レッドソックスとの第7戦、3点ビハインド、ピッチャーは全盛期のペドロ・マルティネスに対峙する8回裏の攻撃です。

http://youtu.be/St3WF3_xaWk

※当該シーンは1時間50分あたりから。

松井が同点のホームを踏んだ時の獣のようなウオーーッという雄叫びが、今まで見てきた中で最もアツい松井でした。

■hatさん

僕は86年生まれなので、松井イチロー松坂に憧れて野球をやってきました。
多くの人と同じように巨人は大嫌いですが松井の打席だけはホームランを期待していました。

最近居酒屋とかでどんだけ松井の存在が偉大だったかを話したりするんですが、うまく表現できません。
そんな僕のもやもやをこの記事が少しすっきりさせてくれました。

僕も松井が大好きです。

■なぉやんさん

巨人在籍当時は巨人が好きでしたが、松井氏がヤンキースに移籍したときに私は「巨人」が好きなのではなく「松井秀喜」という一人の人間が好きだったことに気付かされました。アメリカに渡ったことで、それまでの誰に対して謙虚で誠実な姿勢、個人よりチームの精神などの松井秀喜の人柄がより際立ったように感じました。昨年の国民栄誉賞の式典の際も、恩師と慕う長嶋茂雄を常に気遣いながらの姿勢には真の師弟関係を見た気がします。今後暫くは松井を超える長距離打者は出てこないように感じます。

■シゲキックスさん

よく松井が日本にいれば王貞治の記録を超えられたのか、とか通算でどれだけHRを打ったかという話を聞きます。
確かに松井はアメリカにいって、HRバッターではなくなってしまった。日本にいれば少なくとも600本くらいは打ったと思いますし、王の年間55の記録を超えていたのでは、と思います。日本に残った松井も見たかった。
でも結局、日本のHRバッターの誰かが、長距離打者としてMLBに挑戦したと思うんですよね。それが松井だったんだなあと。松井は決して逃げなかった。イチローみたいな自分の土俵で勝負できないのに、松井は決して逃げなかった。そこに松井の全てが現れている気がします。
打に限れば、そして長打力も含めれば、松井を超える日本人の打者はもう出ないのでは、とさえ思います。

A-RODやジアンビーにパワーはかないませんでしたが、彼らはドーピングをしていたんですよね。私ははっきり言って、それってどうなのって思います。松井は正々堂々とやっていたのに。松井がいなければ私はドーピングを其れ程気にしなかったのかもなあとか。

アメリカでHRでは敵わないから、勝負強い中距離打者に徹するという姿勢も、王貞治が覚醒して、HRでは敵わないから同じく勝負強い中距離打者に徹した長嶋に似ているなと思います。

日本人の精神をうまくアメリカで体現してくれた松井に感謝したい。

■りょうたさん

イチローファンとしては、松井の存在は気にしないようにしていても気になってしまう存在でした。関東在住なもので、イチローが抜きん出た活躍をしても、テレビ中継は巨人の松井だけしか見られませんでした。松井はテレビで見れるのに、イチローの活躍は毎朝の新聞でだけ。イチローの方が活躍しているのに!と、小学生の頃は、悔しい思いをしたものです。96年以降は、優勝に絡むのも松井だけということで、その点でも歯がゆい思いをしたものです。

その構図は、メジャーに行ってからも変わらず。いつしか、イチローは個人記録のため、松井はチームのため、といった風潮が出来上がっていたように思います。

ですが、松井は嫌いになれませんでした。というより、松井に嫉妬していたのかもしれません。「イチローも松井みたいにマスコミ対応をすればいいのに…」と何度思ったことか。イチローは「チームのため」という言葉をあえて使わない美学を持っていると思っていますが、松井はありのままに「チームのため」と言い、それをプレーで体現してみせる。その実直さが、悔しいけれど最高にカッコイイです。

当時はAロッドやジーターの全盛期ということもあってか、スタッツに物足りなさを感じていましたが、今見るとヤンキースの主軸として堂々たるものだという印象。特に100打点以上4回はさすがですね。今でも松井は憧れの存在です。

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