まだまだ松井秀喜、明日は野茂英雄
■kint76さん

私は高校時代野球部に所属していたのですが、2学年上のチームが、甲子園で松井擁する星稜高校と対戦し、敗れました。

当時の私からすれば、2年上の先輩ですら実力的にまったく敵わない雲の上の存在でした。松井は、そんな彼らを子供扱いしたのです。「どれほどすごい選手なんだ」と、一野球少年の私は思ったものです。

それから20年弱、松井は常に注目される存在であり続け、ケガで体がボロボロになるまでプレーし続けました。
レイズでは成績を残せず、燃え尽きるようにバットを置きましたが、見ている私たちに後悔をさせることなく、最後まで頑張ってくれたのではないかと思います。

ともに美しい選手ではありますが、イチローは峻嶮な山を、松井は雄大な山を思わせます。

■Mintさん

2002年シーズン、後半戦64試合32本塁打を見ていた時に「ついにゴジラが完成した」と思いました。2001年から打率が上がっていましたが、反面打球も上がりにくくもなっていたからです。それが率も残しつつの本塁打量産でしたから、メジャーでも毎年のように3割30本100打点を打つと疑いませんでした。

さすがにメジャーは甘くありませんでしたが、紛れもなく松井は日本の四番でした。世代の近い松中も凄かったですが、あの時代(90年代~00年代)で最高のスラッガーはと聞かれたら、私は必ず松井秀喜と答えます。

あと他の方も言われていますが、WBCに出場して四番を打って欲しかった。

■届かにゃいさん

ガキの頃よく大人から
「巨人ファンじゃなくてもONは好きだ、って人は多かった」
と聞かされることがよくありました。
「果たしてそんなことはあるのか?」と長いこと感じていましたが、
松井の出現がそれを一変させましたね。

一番衝撃を受けたコメントに、
「なぜ松井選手はヒーローインタビューで甲高い声なのか?」
という質問に対しての
「普通に喋ると外野スタンドにいるお客さんが聞き取りにくいので」
というものがありました。

そして、松井はそれを「俺はこうまでしているんですよ」
といった素振りを全く見せずにする。
これはやろうと思ってできるものではないんですよね。
感じる方も人間ですから、それが自然か恣意的なものかは
分かってしまうものなのですから。

落合が言うように、プロは勝つことが最大のファンサービスです。
これは不動の真理です。
負ければいくらヒット打とうがダメなんです。
(投手は0点に抑えても勝てない事がありますからまた別ですが)
しかし、松井はプレー面とファン対応で、高次元で両立させる
ことが可能な選手であったのが出色でした。それも自然に。
udai様が書かれてますが、5連続敬遠された直後にすぐ切り替え、
盗塁しチームの勝利に向けて集中したのをよく覚えています。
それも「自然」に行った上で。
そういう意味では、巨人からヤンキースという経歴は彼に
まさにピッタリであったと思われます。
両軍共に「勝利」が最優先される集団ですから。
ジーターだったか誰だったか忘れましたが
「マツイは勝つ為の武器をHR以外にいくつも隠し持っている」
というコメントを出していたのがそれを端的に物語っているでしょう。

はっきりしたのは今後メジャーで通用する日本人中長距離打者が出るには
最低でも松井クラスじゃないとダメってことです。
イチローや青木のタイプなら出る可能性ありそうですが、
今のNPBを見る限りなかなか難しそうですね。

■ブッチャーさん

松井程度が日本人のパワーの限界というのは悲しいですね。
そんなことはないと思いたいです。

実際城島は打者地獄セーフコを本拠として、松井の8割程度の打席数で、守備負担の極めて重い捕手を務めながら18本塁打を放っています。
つまり、松井のように打撃しか期待されない状態で打者天国ヤンスタを本拠にフル出場していれば、城島でも30本前後打てた可能性は十分にあるということです。

城島の例を考えれば、日本で40本前後打てるような選手は、誰でも松井以上になれる可能性があります。
メジャーという環境に適応できればの話ですが。

まあ日本で40本打てる選手すらほとんどいなくなっているのは残念ですが、今後に期待したいものです。

0614


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