今は野球どころではないと思いますが、セパの争いもいいところへ来ています。パは勝ち越しまであと7
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上原浩治の無失点記録は5月3日以来の20試合で潰えたが、今、同じ20試合連続で無失点を続けているクローザーがいる。
オークランド・アスレチックスのショーン・ドゥーリトルだ。
その戦績。

Doolittle01


4月26日のヒューストン・アストロズ戦の8回に4安打、暴投もあって4失点をして以来無失点。
この間、22.1回を投げて6被安打、35奪三振で1与四球。ほぼ相手を完全に抑えている。

左腕、持ち球はほとんど速球。9セーブ目を挙げた18日のテキサスレンジャーズ戦でも12級全部が速球。150~153km/hの4シームをずばずば投げ込んだ。
ストライク%は、上原の70.3%を上回る73.9%。

被安打率の低さは反対に「運」の要素が強いことを意味しているようにも思えるが、それにしてもすごい。
相手打者はストライクゾーンに速球がくるとわかっていて打てないのだ。

キャリアSTATS 投手成績

Doolittle02


この選手は2007年ドラフト1順目でオークランドに入団。バージニア大学時代は投手兼一塁手だったが、プロへは一塁手、外野手として入団。しかし目が出なかった。
打撃成績

Doolittle03


ミートは良いがパワー不足。よくNPBにやってくる選手のタイプだが、膝の手術で長期間離脱したのを機に2011年に投手に転向。ルーキーリーグからスタートして階段を一気に駆け上がった。

よく言われるように「肩がフレッシュ」だから、伸びのある速球を投げることができる。
今「投げたい盛り」なのだろう。

日本では今年、西武の木村文紀が投手から外野手に転向して活躍しているが、野手から投手に転向する例はほとんど聞かない。
MLBでも多いわけではないが、ときおり見かける。

「馬鹿肩の持ち主なんだが、打撃がからっきしダメで」と言う野手はこういう発想の転換で、活路を見出すことができるかもしれない。

ドゥーリトルが今後も通用するかどうかは疑問だが、「肩が酷使されていない」のはとにかく魅力的だ。

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