大荒れの試合。ダル自身も最近にない乱調だった。今日に関しては捕手との相性が大きいと思う。
エンゼルスは規定打席に達している野手が4人だけ。オーダーに苦心している。

Dar20140622


1回裏、いきなり先頭のカルフーンを歩かせる。トラウトは打ち取るが、アルバート・プホルズの中前打でエンドランがかかっていたカルフーンが三進、テキサスの中堅マーティンがダルに返球したボールが三遊間に逸れる。これをカバーしたダルが本塁に送球。捕手のギメネスがタッチしてアウトが宣せられたが、エンゼルスのソーシア監督が走塁妨害を主張。審判はVTRを確認。判定は覆り得点に。ワシントン監督が珍しく激しい抗議して退場処分となった。
立ち上がりから大荒れ。

2回裏、ダルは制球が不安定。コンガーを歩かせるが事なきを得る。

3回裏、1死からトラウトに安打を打たれる。このあと、二人の打者を打ち取る間に2回暴投。ギメネスとの相性が悪そうだ。ハミルトンを打ち取って失点なし。

4回裏、アイバーを三振に打ち取るが、6番クロンに打ち頃の速球を左翼席に運ばれる。続くコンガーはまた歩かせる。フリースの二塁打でさらに1点、グリーンは打ち取るが、カルフーンにはカッターを右翼席に運ばれて決定的な2点が入る。
制球が悪いためにカウントを整えようとして痛打された。

5回、6回とダルビッシュは自分自身に腹を立てているように攻めの投球をし、7人の打者から5つの三振を打ち取ったが、後の祭りである。

この日は早い回からカーブやスライダーを投げるなど、いつもとは違う組立だった。それがダルの意向なのかどうかはわからないが、球数が嵩んだうえに打者に付け込まれた。
この試合前までダルは今季3人の捕手と組んでいるが、cERAはアレンシビアとは5試合1.18、チリノスとは3試合5.03、ギメネスとは5試合2.50だった。
もっとも相性が良いはずのソトはDL入り。

打撃不振のためアレンシビアがマイナー落ちしている現状では、ギメネスはベストの選択なのだが、この日は間が悪そうだった。

ダルも田中将大もここへきて、対戦相手の研究が追いつきてきた感がある。スタミナ的にも厳しい季節。ここからが正念場だ。

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