和田毅がシカゴ・カブスの40人枠に入った。マイナー契約からメジャー契約に変わったと言うことだ。
MLBのベンチ入りの25人は40人枠から選ばれる。即、昇格ではないがステップを踏んだ。

今年の戦績。

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5月1日までは、マイナーリーグ全投手の中でERA1位という抜群の成績だったが、その後成績は下落。
彼も日本人投手の例にもれず被本塁打が多い。5月以降9発も喰らった。
しかしながら最近はまた持ち直した。
モチベーションの維持に腐心しているようだ。

和田は2012年からアメリカで投げているが、3シーズン目のここまで一度もMLBに昇格していない。
移籍直後にトミー・ジョン手術をしたためだが、この成績を見れば今年は完全に回復していると思われる。

今のシカゴ・カブスの40人枠の投手の成績
グレーは40人枠、ピンクはDL入り

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ホセ・ベラス、ブレイク・パーカーが上で投げたが、40人枠から落ちている。
シカゴ・カブスはナリーグ中地区最下位。ナリーグでの勝率も最下位。首位のミルウォウキー・ブリュワーズとは14ゲームは成れている。
そろそろペナントレースをあきらめるべき時期に差し掛かっており、売れる選手は放出しようとしている。

エースのサマージャは2年契約だし、素晴らしい成績だから残るだろう(※カブス側の延長オファー拒否したんで放出は既定路線、とのご指摘あり)。またエドウィン・ジャクソンとは2016年まで契約があり、不良債権化しつつあるが、ジェイソン・ハメル、トラビス・ウッド当たりは売り物になろう。

そうした選手が放出されたのちに和田毅にローテが与えられる。
もうしばらくはマイナーで投げることになろうが、明るい展望も出てきた。
怪我や故障をしないことだ。

MLBで活躍する投手は今のところ全員右、そして速球、スライダー、スプリッターで勝負するところまでほぼ同じ。
日本人共通の攻略法が確立しつつある感がある。

そんな中で左の和田がMLBに昇格して異彩を放てば、また異なった注目を集めるはずだ。
もうちょっとの辛抱だ。

遅くとも8月頭には和田はMLBのマウンドに立っているはずだ。

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