北海道日本ハム、梨田昌孝監督が、シーズン中にもかかわらず来季続投の意思がないことを表明した。2期目の2年契約の最終年であり、本人は「シーズン前から考えていた」とのこと。8月初旬に球団に申し入れをしたが、フロントに慰留され、発表が今になったという。

梨田さんも、フロントの面々も、あまり演技が上手とは言えない。このレベルでは「渡る世間は鬼ばかり」にはゲスト出演もできませんぞ!

かなり早い段階から、今年で梨田監督の首を切ることを決めていたのは、フロントの方らしい。しかし4年でAクラス3回という梨田を、世間の非難を受けることなく解任するのは至難の業だ。そこで、スポーツ紙などに「梨田は今季限り」という意向をリークするとともに、8月になっても梨田と契約交渉の席を設けず、真綿で首を絞めるように梨田を追い詰めた。プライドもあり、実績を残したという自負もある梨田にとっては、耐えられない仕打ちだったろう。

辱めを受ける前に、自ら身を引いた。いかにも日本的な出処進退。日本ハムフロントにとっては、筋書き通り。フロントの脚本は橋田壽賀子級でしたな。

前任者トレイ・ヒルマンの最終年の布陣と、今季の布陣を比較する。






さすが捕手出身だけあって、投手陣が良く整備されている。ダルビッシュ有が“スーパーサイヤ人”になっただけでなく、先発、セットアッパー、クローザーが明確になった。野手も、中田翔、糸井、陽というスターが出てきた。

チーム作りという最も難しく、地道な作業を4年間続けてきた手腕は高く評価されるべきだろう。フロントの協力ももちろんあったとは思う。横浜あたりと比べれば、その差は歴然だ。

後任は栗山英樹だという。現役時代の中途半端な成績のせいか、いつも野球人に対して遠慮しながら話しているように見えたが、この入り婿風の男に手腕はあるのだろうか。ダルビッシュの離脱が濃厚な中で、投手陣の再編成など課題は多い。福良ヘッド、吉井投手コーチなど、よくまとまったコーチ陣も解散するのだろうか。「ほな、また。」ということになるのだろうか。

NPBもMLBも、監督交代劇は酷薄で、苦い後味が残るものだ。ただ、アメリカの場合、オーナーとの派手なけんかなどホットな感じがするものが多いが、日本では首を切る側の姿がよく見えない、陰湿なケースが多い。

落語家桂米朝は、入門志望の若者に「噺家の“末路哀れ”は覚悟の前やで」と諭すというが、栗山英樹などこれから着任する新監督には、「監督の“末路哀れ”は覚悟の前やで」という言葉を贈りたい。


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