昨日、谷繁元信中日兼任監督は、DeNA先発久保から今季第一号を打ち、26年連続本塁打をマーク。この記録で単独1位に立った。
これは大変な記録だ。
20年以上連続で本塁打した選手の記録。
あえて選手名は出さない、トップは谷繁、2位以下は誰かお分かりだろうか?
太字はタイトル。

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谷繁は島根県江の川高校から入団した1年目から連続で本塁打を記録している。通算本塁打数は228。小さな数字ではないが、このランキングにいる選手では4番目に少ない。

2位は誰でもお分かりだろう。野村克也。1954年に南海に入団するが1年目は0本、2年目は1軍出場がなかった。3年目から25年連続で本塁打を打った。通算657本塁打。本塁打王9回。

3位は、最多安打記録保持者の張本勲。この選手も高卒1年目から23年連続で本塁打を打ち続けた。通算504本塁打だが野村克也がいたためにタイトルは取っていない。

3位タイは門田博光。キャリア19年目40歳での本塁打王が光っている。通算567本塁打。79年はアキレスけんを断裂したが2本塁打でつないだ。

22年、5位に王貞治。最終年でも30本。「世界の王貞治」でなかったらなお3年は現役を永らえたのではないか。868本塁打。門田とともに19年目に本塁打王になっている。

5位タイのこの選手、おわかりか?中日の主軸を張ったのちに日本ハムに移籍した大島康徳。選手としては地味だが2000本安打も打っている。タイトルも1回。382本塁打。

立浪和義も5位タイ。フランチャイズプレイヤーでの22年は見事。171本は2番目に少ない。

同じく5位タイは昨年まで現役だった山﨑武司。昨年は本塁打が打てないまま引退した。403本塁打。

9位は立浪同様、中日一筋。高木守道。236本塁打。

9位タイはおわかりか?西武から巨人、オリックス。そう、清原和博。21年連続。525本塁打しながらタイトルなしに終わった。オリックスは3年間在籍したが11本だった。

9位タイは広島のフランチャイズプレイヤー。鉄人衣笠祥雄。1チームだけで通したのは王貞治と衣笠。503本塁打。

9位、20年連続はやや難しいか。近鉄から太平洋・クラウン・西武。そう、土井正博。無冠の帝王と言われたが太平洋に移籍した年に本塁打王になった。465本塁打。

12位も難しい。通算本塁打は3番目に少ない208本。阪急のフランチャイズプレイヤー、福本豊だ。初回先頭打者本塁打43本。走るだけでなく実にいやな打者だった。あ、南海ファンだったもので。

12位タイ、ロッテ、中日、巨人、日ハム。三冠王三度の落合博満。24歳でデビューして20年現役を続けた。510本塁打。

12位タイ、これは伊東勤。最初の2年は本塁打なし。155本塁打は最小。谷繁と同じタイプだ。

12位タイ、最後の一人は一昨年まで現役だった金本知憲。大学出で20年連続本塁打を記録したのは金本だけ(落合は中退)。476本塁打。タイトルはなかった。

400本塁打以上打った打者でも大杉勝男(19年)、山本浩二(18年)、長嶋茂雄(17年)、田淵幸一(16年)、タフィ・ローズ(14年)は年数が足りず、小久保裕紀(19年)、中村紀洋は故障、MLBに行くなどして中断があった。
他に19年連続の選手に遠井吾郎、杉浦亨がいる。

そもそも20年現役を続けること自体が偉業だが、この記録は「長く現役を続ける」だけでなく、「打者として起用され続ける」必要がある。できそうでなかなか達成できない記録だと思う。

※偉そうに読者諸氏に質問しているどころではなかったですね。立浪と高木守道、伊東追加しました。文章修正しました。感謝。


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