話題といえば今日のスティーブン・ストラスバーグの復帰戦くらいというテールエンダーのワシントン・ナショナルズ=WAS。そのシンプルな攻撃に、黒田が撃破された。









依然、黒田博樹の調子は下り坂で、特に立ち上がりは球が走っていなかった。伝家の宝刀シンカーのキレが悪いと本人も感じていたようで、スライダーを1回から多投したが、これをことごとく打たれた。数年前までシアトル・マリナーズ=SEAの守備固めだった4番マイケル・モースに2発。今年、ホセ・バウティスタなみの大変身をとげたモースは粗い打者ではあるが、とにかく打球が伸びる。鳴り物入りでフィラデルフィア・フィリーズ=PHIから移籍したジェイソン・ワースは今季期待を裏切ったが、この選手にも一発。
要するにWASは、各選手が個人成績をあげるためにどんどん振ってきたのだ。これに対し、黒田も調子が上向かないままに、どんどんストライクを投げ込んだために、4被本塁打という結果を招いた。ペナントレースを争っているような状況では、考えられない戦いだったと言えよう。

2回以降も黒田は攻めの投球だったが、次第に速球が威力を増して5回で7三振。しかし、本来、グラウンダーだった黒田の本領は発揮できなかった。

気になるのは、被本塁打が増えていること。MLB移籍後の黒田の被本塁打。



1試合で複数の本塁打を打たれる試合が激増している。黒田の球威が衰えたのか、それとも、配球に問題があるのか。気がかりではある。ただし、8月以降、7試合で7被本塁打、それ以前は21試合で14被本塁打。消化ゲームになって、投球が単調になっているのは否めないだろう。

まだ信頼は厚いとは思うが、そろそろ本来の投球に戻ってシーズンを終えたいものだ。

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