今夏の甲子園出場校の野球部員数の一覧。
グレー地は私立

yakyubuin2014


100人を超す高校は14校。最多は福島県の聖光学院の162人。最小は静岡県の静岡高校と北北海道の武修館の38人。

今夏の甲子園に出場した50校の内私立は38校、公立は12校。
私立の平均は89.6人なのに対し、公立は55.4人だ。
100人を超す部員がいる公立高校はない。

野球部員は何人が適正なのかは定説があるわけではないが、ベンチ入り定員18人をすべて3年生だと仮定するなら、その3倍の54人であれば、高校生活3年間の間に全員がベンチに入ることができることになる。

公立校の平均55.4人はほぼこの数字に近い。私立の場合、約4割の生徒がスタンドで応援するだけで高校生活を終えることになる。

調べるのは難しいだろうが、私立高校の100人を超す野球部員の相当数は、野球留学生のはずだ。
前の記事でのべたように、私立は特待生制度も導入している。うがった見方をすれば、彼らエリートを養うために、お金を出して補欠に甘んじる生徒が必要なのだ、ともいえよう。

高校野球につきもののようになっている、生徒同士の暴力沙汰、いじめなどの粗暴なトラブルは、こうした「身分格差」が温床になっているように思える。

こうしてみると、高校野球をいびつなものにしているのは、私立高校だと言えそうだ。

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