今年は女子野球を全く見ていない。申し訳なく思うが、ワールドカップは圧勝だった。率直に言って過去の大会とは異質の強さだったと思う。
宮崎というホームアドバンテージは全く関係なかった。CSTVアサヒ、BS朝日の中継を見る限り、ほぼ完勝。
戦績

J-WC-01


1次ラウンドは無失点。2次ラウンドのカナダ戦は一時3-2に迫られたが終わってみればコールド。結果的にこの2点が唯一の失点だった。

そして2次ラウンドと決勝はアメリカと。さすがにアメリカは攻守ともにレベルが高かった。日本勢は相手のセメンテリ、ヒューデックという先発投手をなかなか打ち崩せなかったが、チームとしての完成度は圧倒的に日本が上だったように思う。

日本チームの打撃成績

J-WC-02


働き盛りのプロ選手が中軸。
良く打っているが、驚異的なのは6試合でたった4つしか三振をしていないこと。しかもそのうち3つは決勝戦でヒューデックに喫したもの。四球は実に36。1イニングに1つ以上選んでいることになる。
悪球に全く手を出さず、好球必打。大きいのは少ないが、鋭い打球が飛んでいた。
新宮は投手登録だが外野を守った。

投手成績

J-WC-03


エース里以下全員が自責点ゼロ。磯崎の失点は二塁手のエラーが起点だった。6試合で7つしか四球を出さなかったのも優秀。

過去の大会でも日本は圧勝しているが、前回、カナダ、エドモントンの大会は8勝1敗、74得点14失点、その前のベネズエラ、マラカイの大会は10勝1敗、84得点20失点。
今回は6戦全勝、63得点2失点。完成度がまた一段上がった感がある。

これは明らかに2010年のプロリーグ創設が大きいと思う。試合数が増えたし、競争環境もできた。やはりプロ化は女子野球を確実に進化させた。

問題はアメリカを除く他の国の女子野球が、あまり進化していないように見えることだ。
テレビで見ただけだが、カナダあたりの強国でも、野手はよっこらしょと山なりの送球をしているし、守備の動きも鈍い。このあたり2008年に松山で見たときとそれほど進歩していないように思えた。また守備の体型なども良く考えられているとは思えなかった。

日本チームの責任ではないが、このまま圧勝が続くようだと大会自体の興趣がそがれるように思うのだが。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1950年浜崎真二、全登板成績


独特の腰つきしとります 達川光男 


好評発売中。アマゾンでも!



Classic Stats






広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。