7/8の登板を最後にマウンドから姿を消した田中が、65日ぶりにMLBのマウンドに上がる。かなり早いと言う印象だ。
2014年の全登板記録。

Mar201409


16試合連続QSのあと7/3の登板で7回4失点と初めてQSを逸し、7/8には6.2回5失点とさらに成績が悪化。
7月に入ってひじの痛みを押して投げていたと言う。9日に右ひじの「違和感」を発表。15日間のDL入り。翌日には右肘靭帯の部分断裂で全治6週間と診断される。

7/15には自らの血液から抽出した多血小板血漿を右ひじの注射するPRP療法を受ける。
ノースロー調整の時期を経て8/4にキャッチボールを再開。25球。8/8には36メートルの距離でキャッチボール、8/28には実戦形式の打撃練習に登板、49球を投げたが、「腕全体の張り」を訴えてしばらくノースロー調整となる。
9/9に再び打撃練習で44球を投げ、安打性の当たりを打たれなかった。
9/12にブルペン入り、9/16に実戦形式の練習でマイナー打者相手に65球を投げた。

9/22はトロント・ブルージェイズ相手に先発。70~75球で降板の予定。今の投球回数は129.1回だから、うまくいけば5回程度は投げることができそうだ。
もう1回先発することができたとしても、規定投球回数の162回に達するのはあり得ないが。

普通であればマイナーの試合で投げて徐々に調整するはずだが、すでにマイナーリーグは終了している。
いくら実戦形式の練習を続けても「実戦」とは真剣味も違う。打者の実力も異なる。

テストの場がこれ以上ないので、公式戦を「最終テスト」に選んだのだと思う。

オリオールズが昨日、優勝。ヤンキースは14.5差の3位。ワイルドカード争いでも到達ラインまで6ゲーム差。残り12試合。
ポストシーズン進出の望みがほぼ絶たれている。田中を「戦力」として投入する理由はもはやない。純然たる「テスト」だろう。
このテストで満足できる結果が得られなければ「トミー・ジョン手術」という選択肢が大きく浮かび上がってくると思われる。

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