昨日のヤンキースは確かに“神がかっていた”と言って良いだろう。黒田博樹もその一人として、今季最高の投球を見せた。中5日。

デレク・ジーターの2745試合目、本拠地ヤンキースタジアムでは1390試合(旧スタジアムでの1004試合を含む)の試合。

Kuroda20140925


初回、入り球は145km/hのシンカー。いつもより球速が速い。先頭のマーケイキスにインハイに入ったシンカーを右翼席に運ばれる。続くデアーザにも全く同じカウントから真ん中に入った落ちないスプリッターを右翼席へ。
大変な立ち上がりになったが、後続を断つ。
その裏、ジーターのタイムリー二塁打、マッキャンの遊ゴロ失策ですぐに追いつく。

2回表、1死からジーターの失策で走者が出る。しかし後続をゴロで仕留める。

3回表、一死からデアーザに安打が出るが、今度はジーターへのゴロで併殺。チャレンジを経ての判定。

4回から8回まで、何も起こらなかった。5回連続で三者凡退。
各打者は黒田の球の行方を見送っているような感じがした。球種が読めなかったように思えた。
黒田は体の力が抜けて楽に投げているようだったが、制球も良く、後半に150km/hが出ていた。
8回を終わって95球。その裏にジーターの失策とマッキャンのタイムリーで3点をリードする。
黒田は最終登板だから球数を気にせず投げさせても良かったと思うが、慎重を期してクローザーのロバートソンを上げる。
しかしロバートソンは2発を浴びて同点に並ばれる。2発目をピアースに打たれて文字通り頭を抱えるロバートソン。

しかしこれが劇的なドラマのおぜん立てとなる。1死二塁でジーターがサヨナラ右前打。

黒田は11勝に終わった。勝ち星では田中将大に及ばなかったが、199回を投げて、まごうことなきヤンキースのエースだった。
39歳、ジーターと1歳違いでこの成績は見事と言うしかない。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1969年田中調、全登板成績





アナと解説者はCM中何を話している?


好評発売中。アマゾンでも!



Classic Stats






広尾晃 野球記録の本、アマゾンでも販売しています。