飛び飛びではあったが、今年のシーズン、四国アイランドリーグplusを追いかけてきた。その決算として、グランドチャンピオンシリーズの開幕も見に出かけた。
四国とBC、独立リーグの王者を決するシリーズだ。
今季の四国とBCのペナントレース結果。

四国。公式サイト 

IBLJ-01


徳島が前後期ともに制したが、非常な接戦だった。チャンピオンシリーズは愛媛が相手。徳島がアドバンテージ1、愛媛が3戦目まで2勝1敗とリードしたが、最終戦で徳島が3-1で逆転勝ちして年間勝者となった。2年連続。

BC。公式サイト 

IBLJ-02


2地区、前後期の戦い、勝者が4球団。出なかったのは福井と信濃。5戦方式のトーナメントを経て群馬が勝者となった。

GCS-00


実は「読む野球」の取材で、数日前に徳島の島田直也監督に話を聞いていた。島田監督はBCも四国も経験している。
「四国の方がレベルが高いと思ったが、昨年のグランドチャンピオンシリーズで、BCが強かったのに驚いた」と語っていた。

GCS-01


初戦の先発は徳島は入野、今季先発に転向し、27試合で16勝3敗ERA2.43。ドラフトでの指名に期待がかかる四国を代表する投手。

GCS-02


群馬は堤雅貴。19試合で7勝3敗ERA3.99。

GCS-03


今季の群馬はカラバイヨが.396で首位打者、安田、井野口、西本も.340以上と圧倒的な打力だった。この強力打線で徳島を撃破するつもりだろう。

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なおプレスに配布されたロースターではアレックス・ラミレスの名前もあった。ラミレスは190打数58安打7本塁打.305だったが、ベンチに顔はなかった。

試合は制球が定まらない群馬、堤を1回から徳島が攻め、4番に座った大谷のタイムリーで2点先制、2回にはまた大谷のタイムリーで追加点が入る。

群馬打線は入野の立ち上がりに3安打するが、3回以降は安打が出ない。入野は堂々たるマウンドさばきで群馬打線をかたづけていく。失策や死球の走者は出したが、ここぞというときには、ギアがあがる。ずばっと内角に投げることができた。
入野にも数日前話を聞いたが、「速球、スライダー、フォーク」が持ち球。スライダーのキレも良いが、やはり速球が決まっていた。

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徳島は3回以後も毎回走者を出して攻めたてるが、堤を攻略できない。走者がたくさん出るので試合は長くなるが、点差は開かない。盗塁も4つ。
6回までの徳島の残塁は10を数えた。

流れを引き寄せられない徳島。7回に群馬は1番安田の右前打をきっかけに1点。好投の入野は6.0回で降板、あとを今季6セーブの山本が引き継いで火消し。

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群馬は196cmのロメロがマウンドへ。数字以上に巨大に見える。この投手は徳島を苦しめるだろう。

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3時間35分の長い試合だった。
観客は976人。狭いJAバンク徳島球場の観客席はにぎわっていた。

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重たい試合運び。ややフラストレーションのたまる展開だったが、それだけこのシリーズが重いということだろう。

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帰り際に四国アイランドリーグPlusの鍵山誠CEOにお目にかかる。鍵山さんはこのたびIPBL(日本独立リーグ野球機構)の会長にも就任された。

この秋、IPBLは大きな変革を行うと聞いている。11月に発表があるらしい。内容は未発表だが、パラダイムシフトを伴うものになるようだ。

それを前にして鍵山さんはお元気そうだった。

私は来年1年「読む野球」に「四国アイランドリーグ」について連載させていただくこととなった。結構ページ数も頂いている。
野球だけでなく、機構や経営、今後の展開について。しっかり書いていこうと思う。


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