今年もドラフト会議で私の名前は呼ばれなかった。先日の町内会のソフトボールで捕手をして、2度ほどパスボールをしたが、あのときにスカウトが来ていたのだろうか。
全国で私のように数十万人のいい年をしたおっさんが百分の一%ほど落胆していることだろう。
しかしなぜこの名寄せを「会議」と呼ぶのだろう。
それはさておき、今年のドラフトを俯瞰する。
文字のえんじ色は高校生、黒は大学、緑は社会人、青は独立リーグ。グレー地は投手。

2014Draft-01


今年はやや不作だと言うが、現時点でのその判断はあまりあてにならない。数年たたないと今年のドラフトの作柄は確定しない。

注目の早稲田の有原はDeNA、広島、日本ハム、阪神の4球団の抽選で日本ハム。このチームに本当に籤運が良い。
愛媛済美の安楽智大がヤクルト、楽天の抽選で楽天。
外れ1位の指名では亜細亜大の山崎康晃が、阪神とDeNAの抽選でDeNA。
阪神は2度くじ引きに負けた。

ソフトバンクの5位、島袋は興南時代に甲子園で春夏連覇したが、大学に入って故障と不振で評価を下げていた。ダイナミックなフォームで見ていて楽しい投手だが、高校時代の酷使がプロで影響しないものか。
このチームは育成枠で8人も取っている。突出している。

日ハムの6位で大和広陵の立田。今夏、奈良県大会のベスト4で智辯に惨敗。球数制限をするなど将来を見据えた育成法で育てられたと言われていたが、この試合では170球を投げた。制球が悪かった。ひょっとすると打者ではないのか。

西武の高橋光成は昨年の甲子園優勝投手。今年は甲子園に出ず。肩、肘の酷使を考えれば幸いに働くかもしれない。

楽天の安楽は偏に球速が戻るかどうかにかかっている。私はひじを故障していると思うのだが。松井裕樹のようにいきなり一軍で投げることができるか、注目だ。
アマで登板過多だった投手は、プロで若さの無い投球をすることも多い。日ハムの斎藤佑樹、ソフトバンクの東浜巨などがそれだ。
5位の入野はついこのあいだインタビューをさせていただいたばかりだ。今年のドラフトに賭けていることがひしひしと伝わってきた。

巨人の岡本は大和広陵の立田とライバルと言われた。ずいぶん差がついた。少ししか打席は見ていないが、雰囲気はある。
育成1位、香川の篠原慎平は四国で5年投げ、先発、救援で18勝11セーブ。荒れ球だが勢いがある。ただ巨人の育成から上に上がるのは奇跡を俟たなければならない。育成2位は川相昌弘ジュニア、縁故で上に上がることはできない、彼も奇跡を信じていると言うことか。

中日8位の山本も徳島の投手。今年4勝6セーブ。中日の育成4位、近藤弘基も近藤真市ジュニア。

四国の話ばかりして申し訳ないが、ヤクルトの4位、寺田も早くから注目された。実績で言えば四国一と言っても良い投手だ。

申し訳ないが、アマチュア選手の場合、データが乏しいので、知っている選手ばかり紹介することになってしまう。表を見ていろいろ感じていただきたい。

ドラフト指名80人、育成22人の102人。一時期NPBのドラフト指名は50人以下になったが、少し門戸が広くなった。


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