夜は台中国際球場で、引き続き台湾、ニカラグア戦を見ることもできたが、チェコ、オーストラリア戦にした。
台中市にあるもう一つのスタジアム台中球場に行くことにしたのだ。
この球場は1935年建設。台中の野球のメッカだ。

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「巨人の星」では、星飛雄馬は台中のキャンプ中に、金田正一の示唆で大リーグボールに取り組むことを決意することになっているが、巨人がキャンプを張ったのがこの台中球場だ。
このほど西武入りが決まった郭俊麟が在籍する国立台湾体育運動大学に隣接している。
球場は、両チームのベンチの真上に広い「記者撮影席」が設けられている。この席の前列に人が立つと、後ろの客は本塁当たりが全く見えない。誠に不思議な造り。

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もう一つ興味があったのが「チェコはどんな野球をするのか」ということ。何せ国際大会でもめったに見ないチームだ。しかし1次ラウンドではイタリアとメキシコを破っている。

投手はチェコがサトレア・オンドレイ、髭面だがまだ17歳。キャリアは不明。

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オーストラリアは左腕のウェルズ・ラシェン、こちらも17歳。オーストラリアリーグのシドニー・ブルーソックス所属。今季は3試合で0勝0敗。

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試合は4回までにオーストラリアが8点を奪う。このレベルでは仕方がないのだろうが、内野の失策や、エラーは付かない内野安打がやたら多い。ゴロを捕球してから投げるまでに時間がかかりすぎる。4回には打者10人で5点を奪った。

しかしオーストラリアの守備も褒められたものではない。片手で安易に球をさばくからこちらもエラー続出。
6回に1点、7回には3点を失った。
球場には両国応援団はなく、付添いと思しき人が数人いただけ。チェコの攻撃になると選手の母親らしき人が威勢の良い掛け声をしていたが、得点が入ると大いに喜んだ。

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チェコは劣勢が自分たちでもわかっているので四球を選んでは走ってくる。これ、タイミングはアウトだがオーストラリアの野手がミスしてセーフ。

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主審は東京六大学の山口智久さん。

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何せチェコは前日、日本に15-0で1安打コールド負けを喫している。それに比べれば大いに健闘したと言えよう。

オーストラリアは相変わらず「打つだけ」。守りも連携もお粗末。それでいて日本戦は7-9、台湾戦は3-9、それなりに抵抗するのだ。身体能力だけで戦っているということだろう。

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めったに見ることができないチームを珍しい球場で見ることができたのが収穫だ。

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