この時期になるとNPBの各球団は「ファン感謝デー」を開催する。勤労感謝の日の前後に行われることが多い。特定の球団のファンではないので、私にはあまり興味はない。
各球団の感謝デー
昔のファン感謝デーと言えば「仮装行列」と「パン食い競争」と相場が決まっていた。南海ホークスの感謝デーには「兄弟分」と言っても良い吉本興業の芸人が出演していた。
チャンバラトリオが広いスタジアムでお決まりのコントをやっていたのを思い出す。
イベントは「ファンとの触れ合い」がメインだ。日ごろはフィールド内でプレーする姿を客席から見ているだけのファンが、選手を目の当たりにし、文字通り触れることができる。
近くで見れば野球選手は素晴らしい肉体をしている。一瞬で虜になる女性も多いだろう。
また、チームを作って対抗でいろいろなゲームをするのも多い。多くは「運動会」の競技の延長のようなものだが、日ごろいかめしい顔をしている選手たちが、コミカルな動きをするのを見るのも楽しい。
大昔の話。私の祖父は企業のオーケストラの音楽監督をしていたが、シーズンオフになるとよく野球チームのファン交流イベント(当時は「運動会」といったようだ)に駆り出されていった。当時は「生バンド」付きだったのだ。
大阪球場では南海ホークスや、阪神タイガースのイベントがよく行われたようだが、目玉の一つが「シャドー野球」だったと聞いたことがある。
100万ドルの内野陣や藤村富美男、吉田義男らが、ボール無しで華麗なフィールディングやバッティングを披露したそうだ。時期は11月ではなく、12月が多かったようだが、見て見たかった。
ファン感謝デーでぜひやっていただきたいのは、オールドタイマーの顕彰だ。日本には皆無だが、MLBにはほとんどの球団で「殿堂入り」の制度がある。毎年、功績のあったOB選手を殿堂入りにして功績をたたえるのだ。
その上で「オールドタイマーズ・ゲーム」を球団主催でぜひやってほしい。
3イニングずつ年代を変え、そのたびに当時のユニフォーム姿のOB選手がプレーする、などは素晴らしいと思う。
巨人は今年、創設80年を記念してOBによる特別試合を行ったが、こういう催しをメインに出来ないか。
今のNPBの野球ファンは、本当に熱心だが、OB選手の知識がほとんどないファンも多い。偉大なOB選手に対するリスペクトもあまり見られない。
しかし「歴史」は「野球」の楽しみの非常に大きな部分を占めている。
球団の歴史を知ることで、愛着も深まるし、野球の楽しみも深まるはずだ。
ファン感謝デーは、年に一度、OB選手が元気でいることを確認する機会になってほしい。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1972年高橋直樹、全登板成績
広尾晃、3冊目の本が出ました。
昔のファン感謝デーと言えば「仮装行列」と「パン食い競争」と相場が決まっていた。南海ホークスの感謝デーには「兄弟分」と言っても良い吉本興業の芸人が出演していた。
チャンバラトリオが広いスタジアムでお決まりのコントをやっていたのを思い出す。
イベントは「ファンとの触れ合い」がメインだ。日ごろはフィールド内でプレーする姿を客席から見ているだけのファンが、選手を目の当たりにし、文字通り触れることができる。
近くで見れば野球選手は素晴らしい肉体をしている。一瞬で虜になる女性も多いだろう。
また、チームを作って対抗でいろいろなゲームをするのも多い。多くは「運動会」の競技の延長のようなものだが、日ごろいかめしい顔をしている選手たちが、コミカルな動きをするのを見るのも楽しい。
大昔の話。私の祖父は企業のオーケストラの音楽監督をしていたが、シーズンオフになるとよく野球チームのファン交流イベント(当時は「運動会」といったようだ)に駆り出されていった。当時は「生バンド」付きだったのだ。
大阪球場では南海ホークスや、阪神タイガースのイベントがよく行われたようだが、目玉の一つが「シャドー野球」だったと聞いたことがある。
100万ドルの内野陣や藤村富美男、吉田義男らが、ボール無しで華麗なフィールディングやバッティングを披露したそうだ。時期は11月ではなく、12月が多かったようだが、見て見たかった。
ファン感謝デーでぜひやっていただきたいのは、オールドタイマーの顕彰だ。日本には皆無だが、MLBにはほとんどの球団で「殿堂入り」の制度がある。毎年、功績のあったOB選手を殿堂入りにして功績をたたえるのだ。
その上で「オールドタイマーズ・ゲーム」を球団主催でぜひやってほしい。
3イニングずつ年代を変え、そのたびに当時のユニフォーム姿のOB選手がプレーする、などは素晴らしいと思う。
巨人は今年、創設80年を記念してOBによる特別試合を行ったが、こういう催しをメインに出来ないか。
今のNPBの野球ファンは、本当に熱心だが、OB選手の知識がほとんどないファンも多い。偉大なOB選手に対するリスペクトもあまり見られない。
しかし「歴史」は「野球」の楽しみの非常に大きな部分を占めている。
球団の歴史を知ることで、愛着も深まるし、野球の楽しみも深まるはずだ。
ファン感謝デーは、年に一度、OB選手が元気でいることを確認する機会になってほしい。
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