MLBのウィンターミーティングが始まった。MLBのオーナーやGMが一堂に会する大きなイベントだ。今年はサンディエゴで開催される。
ここではリーグ運営委関わる様々なことが議論され、決定される。また、各球団のGMやオーナーが電話ではなく直接顔を合わせる貴重な機会であるため、選手の移籍、トレードがまとまることも多い。
ある意味で「市場」のような役割を果たしている。
日本のメディアは、FAのイチローの就職先が決まるか期待を寄せている。
会場には、代理人のボッグスが現地に出向き、機会をうかがっている。
「移籍市場の活性化を待っている。いつまでに契約するか時間を区切ることはない」と語っている。見通しは決して明るくない。
Baseball Referenceに今日時点で掲載されたFAの野手を通算安打順に並べる。
イチローは実績では断トツの1位、安打数だけでなく得点、盗塁、通算打率でもトップ。WARもジェイソン・ジアンビを抜いて1位だ。
しかしながらイチロー以下元同僚、2位のラウル・イバニェス、ジアンビ、ピアジンスキー辺りまではなかなか商談が決まらないだろう。
力が明らかに落ちている上に、大物であり起用が難しい。たとえ年俸をダンピングしても、もっと若い選手を使いたいと思う経営者が多い。
今年はイバニェスがタンパベイ・レイズの監督候補に推された。彼は辞退したようだが、少し前にはジアンビも監督候補になったことがあり、そういう道も見えてき始めている。
この4人の中でもイチローは一番売りにくい選手だろう。他の選手は稀少価値が増している「長打」の持ち主だが、イチローにはそれがない。チャンスで一発を期待することはできない。リードオフマンか下位でしか使えない。
FAで売りやすいのは30歳前後、通算安打数が500~1000くらいの選手だろう。それなりに実績がある上に、もう一働き出来そうな選手たち。
青木もその中に含まれよう。実力はすでに定評となっている。使い勝手も良い。
青木はウィンターミーティング中に移籍先が決まる可能詞が高いのではないか。
川﨑クラスになると、メジャー契約ではなくマイナー契約の可能性が出てくる。
年齢を考えるとまたキャンプ招待選手からスタートするのではないか。
すでにFAの目玉だったハンリー・ラミレス、パブロ・サンドバル、ビクター・マルチネスらは売れてしまった。
イチローと2つ違いのトリ・ハンターも古巣ツインズに「売約済み」。彼の場合年齢を経ても衰えがないのがイチローとは違うところだ。
越年は必至だろう。粘り強く就活をするしかない。私も辛抱強く待ちたいと思う。
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