2020年東京オリンピックで、野球、ソフトボールが再び採用される可能性が高まった。オリンピックの意義にはやや懐疑的ではあるが、そのこと自体は喜びたい。
オリンピック競技への復活が決まれば、以下のような変化が起こるだろう。
国内
①アマチュア野球の活性化
プロだけでなく、アマの選手にもオリンピック出場の可能性がでてくる。オリンピックへ向けてアマチュア野球の競技人口が増えたり、試合やイベントが増えるだろう。
②侍ジャパンの期待高まる
WBCだけでなく、オリンピックと言うさらに大きなステージができたことで、侍ジャパンへの期待は高まる。予算の増大や試合、合宿の増加も見込めよう。
③タイブレーク制導入の加速
オリンピックではタイブレーク制が以前から導入されていたが、当然復活後も導入されるだろうから、特にアマチュア野球でタイブレーク制の導入が加速するだろう。
④投手の酷使の見直し
オリンピックでは、投手の球数制限や登板間隔などの規定が設けられる可能性が高いと思われる。
その点で時代錯誤なスタイルを維持している日本のアマチュア野球界は対応を迫られるだろう。
海外
①中国、韓国、台湾など東アジアでの野球熱の高まり
中国は野球がオリンピック競技から外れると、野球の国内リーグを辞めてしまった。現金なものだが、復活すれば野球の強化に力を注ぐだろう(個人競技に比べてメダル獲得の高率が悪いので、それほど熱心ではないにせよ)。
韓国、台湾は日本に次ぐ強豪国として、期待が高まるだろう。来年のプレミア12も盛り上がるものと思われる。
オーストラリアも当然、野球熱が高まるだろう。
②ヨーロッパやアフリカなどでの野球の普及
すでにイタリア、オランダ、チェコなど強豪国が生まれつつあるが、その勢いが加速するだろう。アフリカは後進国だが南アなどを中心に野球の普及が進むだろう。
③MLB、IBAFの対応の変化
オリンピック競技に復活すれば、MLBは必然的に参加へ向けた対応を迫られる。これまでのような非協力的な態度を維持するのは難しいだろう。MLBは各球団への協力を強く依頼するだろう。MLBとオリンピックの関係は変化するだろうと思われる。
またWBCやIBAF主催の国際大会との関係が整理され、イベントは再編されるのではないか。
こういう意見もある。
北京五輪野球監督の星野氏が「五輪はプロ野球に向いてない」
これは、今の野球人の想像力の乏しさ、保守性を物語っている。
以下次の稿。
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