恒例のマトリックスによるMLBの勢力バランスの推移。ナリーグ。
縦軸にOPS、横軸にERAを置いた。矢印の根元が2013年、先端が2014年。青い点線は2013年のポストシーズン進出ゾーン、赤い点線はその2014年。
グリッドの青線は2013年の平均ライン、赤線はその2014年。

MLB-NL


「投高打低」に大きく振れたMLB、来年はどうなるのか?【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】


アリーグと同様、各球団の投打のバランスは一定の方向ではなく、さまざまに飛び散っているが、OPSが落ちてERAが上昇している球団が多い。

ポストシーズン進出ゾーンは、OPSのレベルはそのままで、ERAが上方へスライドしている。
今季は投手力がポイントだったのだ。

このマトリックスで見る限り、ワシントン・ナショナルズが最強。ロサンゼルス・ドジャース、ピッツバーグ・パイレーツがこれに続いている。

しかしアリーグと比べると、各球団の戦力が接近しつつあることが見て取れる。ミルウォーキー・ブリュワーズ、マイアミ・マーリンズ、ニューヨーク・メッツなどはいいところまで来ている。

しかしロッキーズとパドレスは、極端な方向に振れていることが分かる。ロッキーズはMLBで最強の打線と最悪の投手陣を持っていることになる。パドレスはその正反対だ。極端なパークファクターは、ペナントレースを白けさせる。タイトルを取りたい野手、投手は移籍を考えるべきかもしれない。何らかの是正が必要だろう。

順位表

NL-STANDING


来年もこの傾向が続くのか、「ゆりもどし」があるのか、はわからないが、アトランタ・ブレーブス、シンシナティ・レッズなど、優秀なマネジメントを有する球団は、適切な補強をして復活するのではないか。その手腕に注目したい。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
東田正義、全本塁打一覧|本塁打大全



広尾晃、3冊目の本が出ました。