秋季キャンプに参加中のアレハンドロ・セゴビアと育成枠で契約。「広角打法」が持ち味と言う。
ベネズエラはプエルトリコほどではないが、良い捕手が出る国ではある。
現役にはビクター・マルチネス、ミゲル・モンテロ、サルバドーレ・ぺレス、ウィルソン・ラモス、ウンベルト・キンテーロなどがいる。強打の捕手が多いと言う印象だ。
キャリアSTATS
24歳。サンフェリペ出身。ベネズエラのレイズ傘下のルーキーリーグチームに2008年に入団。
翌年にはアメリカにわたり、マイナーリーグでプレーしてきた。
出世は遅く、7年目でAAにようやく上がったばかり。
MLBでの芽はないと言う判断もあって、楽天の秋季キャンプに参加したのだろう。
数字で見る限り長打もあり、選球眼もそこそこあるバランスの取れた打者だと言えるが、NPBで通用するかどうかは未知数だ。
捕手で176試合、一塁で104試合、そのほか外野、三塁も守ったことがある。
外国人捕手の場合、「打てなければ話にならない」ので、まずそれがポイントになるだろう。
リード面、守備面はそれからである。捕手としてだめでも打撃が良ければ何とかなる。
今季までDeNAには、同じベネズエラ出身のケビン・モスカテルがいたが、一軍に上がることなく自由契約になった。
NPBはずっと“捕手日照り”が続いている。その点では外国人選手にもチャンスはあるが、うまくいく可能性はあまり高くないだろう。
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国内FA権を取得して来オフ再び残留問題が起きる正捕手・嶋と、二番手以下の力量の差が大きすぎ。ポスト嶋を担える二番手育成・世代交代が喫緊の課題となっています。
小山桂や伊志嶺は年齢的に構想からはずれており、今季1軍初出場の小関や2年目の下妻はまだまだ経験を積む段階。昨年のドラフトで取った常総学院の内田は捕手登録ですが、プロ入り以降は長打力を活かすため、もっぱら内野手です。
その捕手人材難を解消すべく、セゴビアと育成契約を交わしたのだとしたら、ピントがズレていると言わざるをえないのですが、球団もそれを狙っての獲得ではないでしょう。大久保監督の復数ポジションを守れる選手という意向が働いての契約だと思われます。
なにせ、セゴビア、昨年と今年マイナーで1度も捕手出場していませんから。捕手通算守備率が.981と低いのが、内野手にコンバートされた原因かもしれません。
長いNPBの歴史を紐解いても外国人で1軍で捕手出場した選手は十数名。最近だと中日のディンゴの例があるくらいで、彼も捕手としては1試合だけ。セゴビアも恐らくは内野手かDHの出場になるのだとみてます。